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転生したら世界創ることになりました  作者: 黒本悠希
第1章
4/7

全員集合〜ソニア=シュナルside〜

4話目でいきなりのサイドチェンジ

みんなのお姉さん、ソニア=シュナルさんだよーー!!


18/05/25 改稿済み


〜ソニア=シュナルside〜


「話は終わりじゃ。他6人ももう全員集まったようだしな」


張り詰めていた糸がゆっくりと解れていく。


歩き始めたカエルのナーラさんとトカゲの……トカゲさんについていきながら先程の話を思い返していた。






生と死、陰と陽、二面性、永遠、再生の化身であるヘビ、ペンセルトさんをユリアちゃんは私を守るために攻撃した。

それによってユリアちゃんは魂に不死の呪いを受けた。

呪いを解くか、軽くしないとユリアちゃんは永遠にこの世界に縛られ、ユリアちゃんとして何度も転生することになる。

それだけなら問題はないと思ったんだけれど、ユリアちゃんとして何度も転生することで魂が歪み、壊れ、気が狂ってしまうらしい。

ユリアちゃんが呪われたのは私にも責任もある。

なんとかしないと。


「ソニア姉さん? ぼーっとして、どうしたの?」


はっとした。目の前に天使がいる。


漆黒の艶やかな肌に慈愛に満ちたブルーオパールの瞳が輝いている。


「だ、大丈夫よ。ユリアちゃんこそ、大丈夫?」


先の話を聞いて私を恨んでいないのだろうか。


「ん? 何が? 私は全然元気だよ!」


違和感を覚えた。あんな話を聞いて怖がらないはずがない。

私なら話を聞いた時点で取り乱していたのに、ユリアちゃんは話を聞いている時、取り乱すような動きを何一つしていなかった。

今も、本当に元気そうだ。


思わず恐怖を感じた。呪いに対してじゃない。目の前の天使にだ。


「……ユリアちゃん?」

「ん? なぁに?」


この人は誰だろう。

無邪気に、私の声に返事をしている、この人は。


「着いたぞ」


ナーラさんの声がして前に目を向けた。


「さてと、無知なるものに知恵を(プロキーリクシィ)


また現れた丸太に座らされる。


「ソニア=シュナル」

「はい」


これは一体何がしたいんだろう。


「シメオン=レノー」

「……はい」


霜が降りたように白く、長い髪が緩やかに纏められた男性が返事をする。

肌は私やユリアちゃんと違い、真っ白だ。

メリィと同じ白だが、少し冷たい印象がある。

瞳は黒色だが、ユリアちゃんと同じ、宝石の類だ。


「メリチェイ=エーリンク」

「はいはーい」

「はいは一回、伸ばさない!」


またやっている。

メリィは濡れ烏のような黒い髪に象牙のように白くて滑らかな肌をしている。

瞳は光の加減で私の髪と同じ金色に見える。

美少女というより美少年という表現が正しいように思える。


「オズワルド=ヴェーリン」

「はーい!」

「はいは伸ばすな」

「え〜。細かいな〜」


なんというか。……チャラい。

夜の闇に染められたような黒髪に日本人の美白を極めたような肌。

ユリアちゃんの碧眼とはまた違った青。例えるなら晴天の空。


「ドロテーア=ルーセ」

「はい〜」

「……はいは伸ばすな?」

「うふふ」


独特な雰囲気のある美少女だ。

綺麗というかひたすらに可愛い。

光できらきらと煌めく金色の髪に蕩ける蜂蜜の瞳。

可愛いのに色気がある。

胸とか……いえ、なんでもない。


「モーリス=シューア」

「はいはい! ここにいます!」

「はいは一回でよい!」

「はい!」


わんこ。元気のありすぎるわんこ。いや、少年。

猫っ毛の金髪に犬耳が見える。そして尻尾が見える。

瞳が炎のような赤なのがまたいい。いえ、少年らしくて、その、似合っている。


「アドリアーネ=オールディス」

「はい」


シメオンさん以来のまともな返事。

刈り上げた黒髪に澄んだ紅の瞳。ユリアちゃんやシメオンさんと同じ宝石の類。そう、ルビーの瞳。

色々小さいが可愛いというかクールだ。


「ユーイン=シリトー」

「はい」


この人もまともそう。

骨格が男らしい。白い髪に紅い瞳が神秘的だ。


「ユリア=リーシェ」

「ほいさ!」

「ほではなくはだ。さはいらん」

「はいよ!」

「はいの二文字でいい」

「はい!」


……残念系美少女。

可愛いを詰め込んだドロテーアさんとは違って可愛と綺麗を詰め込んだ感じの美少女。

……美少女ってどうして胸が……なんでもないわ。

真っ直ぐに伸びた純白の髪が黒い肌に映える。

心の読めない少し……怖い子。


「おっほん。わしはナーラという。魔術と幸福、知恵の化身じゃ」

「私はゴークです。守護と知恵、幸福の化身です。……とりあえず皆さん、自己紹介をして下さい」


トカゲのゴークさんと目があった。


「初めまして。ソニア=シュナルです。ソニアとお呼びください」


ソニア姉さんと聞こえた。多分メリィだ。

続いてシメオンさん。


「シメオン=レノーだ。……よろしく」


「僕はメリチェイ=エーリンク。メリィって呼んで」

「メリィって女の子だよね? なんで僕なの?」

「僕の方が慣れてるから。他に質問は? ……無いね。それじゃあよろしく」


腹黒美少年ってユリアちゃんが言ったのは全スルーしている。


「オズワルド=ヴェーリンです! オズって呼んで! よろしく〜」


やっぱりチャラかった。目が合ってウィンクされたのは気のせいだと思いたい。


「ドロテーア=ルーセです〜。ドリィとお呼びください〜」


ふわふわだ。視界の端で美少女に微笑まれて鼻血を出したチャラ男を抹消した。


「モーリス=シューアです! 皆さんよろしくお願いします!」


やっぱり犬だと思うんです。可愛い。

やんちゃ系美少年ってユリアちゃんが呟いたのはすごく共感できる。


「アドリアーネ=オールディスだ。好きなように呼んでくれ」


イケメンだ。身長も胸も小さいけどイケメンだ。


「ユーイン=シリトーだ。私も好きなように呼んでほしい」


こちらもイケメン。爽やか系ではないがイケメンだ。

筋肉……い、いえ、なんでもないわ。


「ユリア=リーシェです。ユリアって呼んでねー!」


安定の可愛さ。しかし怖い。笑顔を浮かべていることが怖い。

メリィと視線が交わって、彼女も困惑していることが伝わった。

ユリアちゃん、怪しいですね。

主人公なのに怪しさ満載。

ただの女優なのか何か秘密があるのか。


今回は呪いのまとめと登場人物の外見紹介だよ。

主人公は説明が下手なのでみんなのお姉さんに任せました。

ちなみにソニアちゃんはちっぱいです。

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