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転生したら世界創ることになりました  作者: 黒本悠希
第1章
3/7

不死の呪い

4日?ぶりですー!

皆さんお元気でちゅか?

黒本は元気でちゅよー!!

18/05/21 改稿済み

「我魔術の化身故に我に対する魔術の使用を却下する拒否(プロスタシア)


あ、あれ?

何も起きない。

っていうか、猛獣さんが喋った!


「やれやれ。森の中で噴火の魔法を使うとはお前はバカなのか?」


いやー、慌ててたしなぁ〜。


って、えぇ!?


一つ目のカエルとトカゲ。

日本のやつの50倍ぐらいの大きさ。

いやはや。

……でかいね。


「敵かどうかもわからんのに殺そうとしてきよって。まったく。お前はアホか」


ていうか!

なんかすごくバカにされてるんですけど!


「ナーラさんがいなかったら死んでいたところですよ。

ペンセルトさんもまだ再生していませんしね」

「森の守護者に攻撃するとは脳味噌が足りとらんのとは違うか」


呆然と目の前で喋っているカエルとトカゲを見つめていると肩を叩かれた。


「ユリア、すごく馬鹿にされてるね」


な、なんだその憐れむような目は!!


だって敵じゃないだなんて知らなんだ。

仕方あるまい!


「そんなことはまぁいい。魔法は我には効かぬからのう」

「今一番大事なのはこれからのことですからね」

「ほれ、小童供。話を聞かんかい無知なる者に知恵を(プロキーリクシィ)


すっと身体が浮いた。

何処からともなく現れた丸太の上に座らせられる。


ごっほん。


「えー、ソニア=シュナル」


……


「返事をせんか!!」

「えっ、は、はい!」


いや知らんがな。

なんつー無茶振りな。


「次。シメオン・レノー」

「いません」

「ふむ。デファープに連れてきてもらおう」

「バウツに連絡させますね」

「うむ。メリチェイ=エーリンク」

「はーい」

「はいは伸ばさない!」

「はいはい」

「はいは一回!」

「はい」


メリィ……。そんな面倒な反抗しないでよ。気持ちはわかるけどさ。


目があったので頷いて見せたら睨まれた。

何故!?


「オズワルド=ヴェーリン」

「いません」

「サムカに運ばせろ。んじゃドロテーア=ルーセ」

「いません。……あの、カエルさん」

「カエルじゃない。ナーラだ。……なんだ?」

「ナーラさん。ここにいる3人のうち呼ばれてないの私だけで後6人はいないので、

先に私の名前確認した方が良くないですか?」

「む。そうじゃな。名前は」

「ユリア=リーシェです」

「ふむ。ドロテーア=ルーセはサーテクに運ばせろ。モーリス=シューアはネンラに。

アドリアーネ=オールディスはヘニックに。ユーイン=シリトーは……バウツに運ばせておけ」


運ぶってなんか、荷物みたいだなー。


ていうか暇だなー。


「……暇じゃな」

「ですねー」

「お主ら3人がやらかしたことの話をしてしまおうか」


やっぱりなんかやらかしてますよねーえへへ。


「まず1つ目に、森の守護者の1人であるペンセルトに攻撃をしたことじゃ」

「その、ペンセルトってもしかしてユリアちゃんが倒した蛇のことですか?」

「そうだ。まぁ、彼奴は生と死、陰と陽、二面性、永遠、再生の化身故、

肉を削がれても皮を剥がれても死なぬ。もうしばらくすれば生き返るだろう」


すげぇー!!


「もしかしてだけどさ、2つ目の問題ってその蛇……じゃなくてペンセルトの肉を食べたこと?」

「うむ。そうじゃ。森の守護者は皆何らかの化身であるが、不死身であるのは再生の化身だけ。

他の守護者は再生の化身の加護により不死身でいられる。

ただ再生の化身が再生中の時は他のものは再生することができぬがな」


ふむふむ。なるほど。


「つまり僕らはその再生の化身の肉を食べたことで死ぬことが出来なくなった。ということ?」

「食べただけで加護を受けたわけではないから不死身になったわけではない。

長寿になっただけだ。まぁ、それはまだいい」


じろりと、カエルさん、いやナーラさんと目があった。


ん? なんだろう。


「お前、ユリアといったか。お前はペンセルトを攻撃した。

故に呪いがかかっている。身体ではなく魂に」


ヒュッと誰かが息を飲む音がした。

音のした方向を見るとソニア姉さんが真っ青な顔をしていた。


「魂とは輪廻転成し、様々な世界を巡ります。

思いが強ければ前世の記憶を持ちますが、普通は前世の記憶を持ちません。好き嫌いなどは影響しますが」


んん? つまり?


「魂に不死の呪いがかかったということは永遠に……。

永遠にこの世界に留まり、10歳にも満たない頃に前世の記憶を思い出すようになる、ということです」

「不死とは我々森の守護者にとっては使命を果たすために必要なものだから呪いにはならぬ。

しかし、そうでないものには呪いにしかならぬ。

……生き過ぎると魂は歪む。歪み、壊れ、やがて気が狂う」

「しかしユリアさんは呪いを受けました。

壊れて、気が狂っても……この世界がある限り永遠に生かされることになるでしょう」


死ぬに死ねない恐怖を感じた。


「どうにかしたいならフクロウのゴフさんを訪ねるといいでしょう」

「ユリアちゃん……」


ソニア姉さんの心配するような声を聞いた。

いやー、怖い怖い。

不死の呪いだって怖い怖い。

そーいえばペンセルトは陰陽、二面性の化身でもあるので、食べた人は闇落ちしないように気をつけるべし、ですね。

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