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第4話

書き忘れてましたが、この物語は『未来に残された手記を誰かが読んでる』的な気持ちで書いてます。まぁ、後付け設定ですがね。……書くのって難しい。

ヨウロッポ王国・キキカターサ領・チハの街・領主邸


「サーシャ、朝ごはんよ〜」


 サーシャとはボクの呼び名だ。


「はーい母さん!」


 前記から約6年がすぎた。経過報告をせねばならないとしたら、火・水・地・風の基本四属性を上級と光と闇の特殊属性の魔法を初級ではあるが使えるようになっていたりする。他にも、貴族の娘としての必要な礼儀作法やダンスの練習。筋肉ダルマにならないように筋トレを抜いたりしてるし。まぁもやしにならない様にある程度はしているが。あ、そうそう。そう言えば家族の話をしてなかった。母、サネアーナ・フォン・キキカターサ。父、ディヘホーキ・フォン・キキカターサ。兄、ガーツ・フォン・キキカターサ。姉、ミマニエーン・フォン・キキカターサ。これにボク、サシュラーナ・フォン・キキカターサを加えた5人が現場のうちの家族。母は篦棒な美人、父はごち○さのカプチーノちゃんのお父さん似の顎髭が素敵なおじ様風の容姿だ。兄さんと姉さんの容姿を以下に記す。


 兄は爽やかなイケメン顔と父譲りの剣の腕を併せ持っている。爽やかなイケメン顔と正義バカの様な実直な性格をしている。


 姉は母に似ていて、しかしながらまだ若干の幼さも残しているため、母の様に美人ではなく美少女と言う表現が正しい。性格は少々豪快、という様なギャップもなくおしとやかな淑女だ。


 ちなみに髪の色は男性陣が黒に近いこげ茶、女性陣が銀色の髪をしている。ここもボクの注文通りに神様はしてくれた様だ。


 閑話休題


 朝ごはんを食べた後は父は執務室へ、母と姉は書庫へ、ボクと兄は庭へ出た。今日は魔法の訓練だ。


「《火よ対象を穿ち燃やせ、火矢》」


 ん?なんで無詠唱スキル持ってるのに詠唱してるのか?そんなの簡単だよ。この世界では7歳にスキルが鑑定の儀によって目覚める。そして無詠唱は無詠唱スキルを持っていないとできない。ここまで言えばわかるよね?まだ6歳のボクが無詠唱で魔法を使うのはおかしいからだ。


 ちなみにボクは未だにレベル1だ。母と父から狩りの許可が出ないのだ。まぁおかげで魔力トレーニングや筋トレ、ランニングばかり。努力値溜まりまくりである。魔法を使えるから許可してもらえると思っていたが、7歳になってスキルを貰ってからと言われた。ちなみにスキルには先天的なものと努力で身につけた後天的なものがある。魔法系スキルは先天的なものの影響下にあると考えてもいい。勿論強い魔法を使うには努力して使える階級を上げる必要があるが、努力するにも元がなければ意味がない。(いず)れかの魔法系スキルを持っていなければ魔法は使えない。野菜を切ろうとまな板や包丁を用意しても肝心の野菜がなければ切れないのと同じだ。稀にボクの様に生まれながらにしてスキルを持って生まれて来る者がいるが、本当に稀で1万分の3程の確率である。


……どうもボクは余計な話に行きやすいらしい。話を戻そう。


 そして今日は9の月20日、明日はボクの誕生日。


 明日になれば狩りが解禁される。その前に少しでも努力値を貯めるのだ。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「はぁ…はぁ…はぁ…」


 少々魔法を使ったり体を動かしたりしすぎた。MPはマジックポイントの他にマインドポイントも兼ねてMPで、魔力が枯渇るすと精神力が削れて意識を保つのも難しくなる。不屈を持ってて耐えられないことはないがキツい。近くで訓練していた兄に部屋まで運んでもらうことにする。


「に、兄さん、、魔法の使いすぎで倒れそうなのです…部屋まで運んでいただけると助かります…」


「あぁわかった。安心して休むといい、俺が運んでおこう」


「ありがとうございます、兄さん……スゥ」


「どうやらほんとに限界が近かった様だな」


 この日()食事と用を足す以外寝て過ごした。


 そして翌朝。


「「「「ハッピーバースデー!!」」」」


 着替えてリビングに行くと祝われた。


「あ、ありがとうございます!」


「はい、これプレゼントよ」


「私からはこれを」


「俺たちはこれだ」


 プレゼントを順に母、父、兄と姉が贈ってくれた。


「中を見てもいいですか?」


「構わないよ」


 袋を開けて見てみる。母からはすこし青みがかったドレスが、父からは魔法書が4冊(初級編・中級編・上級編・特殊属性編)入っていた。兄と姉の袋にも本が4冊。攻撃以外の魔法、魔法陣(回復魔法・支援魔法、付与魔法、魔法陣)と書かれた本が入っていた。


「ほわぁ〜」


 ボクは目を輝かせた。なぜなら今まで魔法は独学でやっていたからだ。攻略本を使わなかったのは、使ってしまうと家に本がない属性の魔法を使ってる。あの子はなんなんだ?なんて事になりかねない。それに特殊属性は個人個人で持ってる属性が違うにもかかわらず、数が多すぎてどんな属性があるかわかっていない人が九割を占めている。


「ありがとうございます!!」


 ボクは満面の笑みでそう言った。


「バースデーパーティは夜だ。いいか?いつものようにMPを切らすなよ?」


 早速実践しようと思っていたが釘を刺されてしまった。


「わ、わかりました…」


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 夜


 いつもよりも更に豪華な夕食を食べていた。


「おい、サーシャ。まだ狩にり行ったらダメだぞ?」


「えっ?」


 父にそんなことを言われてしまった。そんな殺生な。


「な、なんでですか?」


「サーシャはまだ月の末にある鑑定の儀が終わってないだろ?それまで我慢だ」


……なるほど。最初はちょっと「は?」って思ったけど理由を説明されればこの世界ではそれが普通なの思い出した。それに出来た9日間で今日もらった本を使って知恵を広めることができる。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 9日後


「サーシャ支度はできたかしら?そろそろ出発よ」


「はい、準備完了です!」


 この9日で魔法陣と付与魔法の基礎を習得できた。魔法陣とは情報を『陣』という形に記し発動させるものだ。魔法陣の最たるものが迷宮などで使われているトラップだ。あれは人種、もしくはそれに近い種が踏んだり或いは発する魔力を感知して発動する。付与魔法は100以上のMPが最低でも必要で、大変燃費が悪い。一般的に男性よりMPの多い女性、それも一番MPが多いとされる40代後半の女性の平均値でも3回発動すれば枯渇してしまうと言われる量だ。しかしボクはMPならエリートと言われている宮廷魔道師団の現師団長よりも数値が高い。


 閑話休題


 ボクはこれから教会へ鑑定の儀をしに行く。おっと、鑑定の儀の前に《完全隠蔽》でステータスを隠さなければ。今のステータスはこんな感じだ。


名前:サシュラーナ・フォン・キキカターサ

性別:女

種族:人種

職業:無職

年齢:7

レベル:1

ステータス:

MP:5460/5460

物理攻撃力:10

魔法攻撃力:120

物理防御力:8

魔法防御力:8

俊敏・回避:30

運気:7777777

状態:正常

スキル:全能鑑定・全能探知・全能感知・完全隠蔽・不老不死(未覚醒)・成長補正(極)・総合武術(極)・総合体術(極)・総合魔法適正(極)・魔法平行使用(極)・無詠唱・不屈・抗体生成・錬金術(極)・マップ・マーキング・並列演算(極)・演算力上昇(極)・異空間無限収納・全能眼・完全言語理解・攻略本・商才・遺伝・多芸・多趣味・成長限界【運気】

耐性:物理完全耐性・魔法完全耐性・スキル完全耐性・ギフト完全耐性・スキル強奪完全耐性・毒完全耐性・石化完全耐性・精神干渉完全耐性・即死攻撃完全耐性

称号

・異世界より転生せし者

・性転換せし者

・人の器を超えた者

・慈愛と忍耐と叡智を持つ者

・怠惰と強欲と色欲を持つ者

・世界最強の0歳児

・世界最強の1歳児

・世界最強の2歳児

・世界最強の3歳児

・世界最強の4歳児

・世界最強の5歳児

・世界最強の6歳児

・世界最強の7歳児


 え?なんでレベル上がってないのにステータスが上がってるかって?そんなの簡単。年齢の増加でもステータスは成長する。そりゃそうだよね、赤ん坊の頃と物理攻撃力や素早さなんかが上がってなかったらおかしいもんね!でもMPは別であれはレベルに関係なく使えば使うだけ増える。そこら辺は向こうの世界のファンタジーでライトなノベルやWeb小説と同じだね。


 閑話休題


 さて、このステータスをたくさん隠蔽偽装して…


名前:サシュラーナ・フォン・キキカターサ

性別:女

種族:人種

職業:無職

年齢:7

レベル:1

ステータス:

MP:2315/2315

物理攻撃力:10

魔法攻撃力:60

物理防御力:8

魔法防御力:8

俊敏・回避:30

運気:777

状態:正常

スキル:総合魔法適正(極)・無詠唱

耐性:なし

称号:なし


 こんなもんかな。え?なんでまだ魔法系の能力値が突出して高いのかって?そんなの当たり前じゃん。平均以下だと家族が悲しむし、魔法はこれまでバンバン使ってたからね。適正がなかったらおかしいよ。それに、全部隠してステータスが平均以下だと家に帰った後いたたまれない空気になるじゃん!そんなの嫌だしね。だからある程度の公開し、女の子でも問題ない魔法系にしたわけ。近接格闘系だと親バカの父さんがなんていうかわかんないしね。


「着いたわよサーシャ」


 どうやら隠蔽してる間に着いたようだ。


「ようこそお越しくださいました、サシュラーナ様。本日は鑑定の儀をお受けにこられたのですね?」


 話しかけてきたのは恰幅(かっぷく)の良い神官風の男性。というか、まんま神官。だってここ教会だもん。


「はい、よろしくお願いします!」

本話も読んで頂き誠に感謝です。

幼少編は5話で終わることが確定しました。

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