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最終回 ありがた迷惑な力
「大丈夫か婆さん」
早朝、見知らぬ老婆がぶっ倒れていたので助ける。
「わしはインダの神、クリツュナじゃ。礼この魔法の指輪やるわ」
婆さんに手渡されたのは青い石のついた指輪。
「なんだよこのいかにも不幸を呼びそうな指輪まるでホーピュダイヤみてーだ」
「これはの、好きなだけ自分の分身を作れるありがたい指輪なんじゃ。めんどうな授業を変わりに分身に受けさせたり銀行ゴートーしたりな。
まあとりあえず浮気しほうだいじゃ」
「……」
俺は見知らぬ女子たちにおいかけられ
逃げまくって疲れて瀕死状態になった。
「余命宣告の日より先に精神が尽きるっての!」
老婆神の老婆心に救われた俺は分身にすべてを任せ、1000才まで生きた。
めでたしめでたし。