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木端

 (いたずら)に友人と人生哲学について語らっていると、時たま妙な感覚を覚えることがある。



 自分は飽くなき探究者とは違って、高尚な哲学など嗜んではいないので、

 日々の出来事を自分なりに思索してある程度体系化し、それをさも世界の万事を知り尽くしたように知識人を騙って喋るだけなのだが、

 彼らの真面目に語る哲学を聴いていると、どうにも頭が混乱するときがある。



 それはべつに、彼らが論理的な順序立てを行うのに難があるとか、

 はたまた誤った思索を遂行しているとか、そういう類いの問題ではない。

(自分の理解力にも問題はないと思いたいが、それもここでは関係ないはずだ。)


 それはまるで、国学者からサガの薀蓄を聞かされているような、

 或いは原子物理学者から(くち)()(だおし)の手ほどきを受けているような、そんな不可解な印象を受けずにいられないのだ。


 今時分話し合っている議題に対して、明らかに捩じれた意見が友の口から放たれる。

 戸惑う自分の混乱を置いてけぼりにしたままで、それを受けた彼らの人生哲学の議論は、まるで当然のように白熱していく。


 自分には初め、それがとても奇妙なことに思えた。

 いや、今でもそうは思っている。

 正しいとか誤っているとかではなく、思考とプロセス自体が矛盾しているような。



 しかし自分は、なんとなく、その奇妙の正体を知り得ている。

 自分という一個人では、コスモや人心を遍く知り得ないのだと。

 その分かり合えない多様性こそが、豊かさであると。

 (本当に)お久し振りです。

 桜雫あもるです。


 夏の間に連載中の物語を一話ずつは次話投稿しようと思ったのですが、思うように時間が取れず、短いポエムだけ先行する形になってしまいました。

 忙しいことは理由にはできません、自分の時間の使い方が悪いのです。


 この、このっ。

 「時間の使い方」めっ。


 近況報告といたしましては、工学やアボリジニ、その他の神話などについて日々(?)理解を深めています。以前はマルチフェロイックとやらに興味を持っていましたが、いまは化学工学分野でしょうか。

 部活動では、次々に立ちはだかる障壁に立ち向かっています。先日、自分の在籍する大学のある市の大会で最優秀賞をいただきました。ピースピース。


 このあと、同じシリーズのポエムをもう一つ投稿する予定なので、待ち望んでいてくださった皆さま。どうかお目汚しを。

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