表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/15

不定期更新で行ってます。


よろしければ少しの合間にお読みくださいませ。

やっとつきました。リントとハルトが言っていた帝国に正式にはドーストリア帝国って言うらしい。樹海【カーノルド】と近い場所に位置するってリントが言っていた。


「アヴェきつくないか?」


『大丈夫だ』


俺は訛りが酷いと思われようとも意思疎通という名のジェスチャーがあるからな。首を左右に振って反応をしたらリントはそうかと答えた。てか、俺があまりにもよく転ぶから見かねたリントが俺をおぶってる状態とも言わなくもない。嘘ついた。現在進行形でおんぶされている。情けないな・・・・リントとハルトよりも遥かに年が上のはずなのに


「アヴェは偉いですね。泣き言を言わずに・・・・隊長キツくなったら代わりますんで遠慮なく言ってください」


ハルトは俺の頭を撫でながら馬の手綱を引きながら言う。ハルトあまり俺に近づくな・・・・馬共が全力拒否してるのがわからないのか?俺が視線を向けただけで立ち止まりテコでも動かない姿を見るたんびに傷つくんだが・・・・・


まぁ、考えても見て欲しい俺が竜ということは変えられない事実で馬と比べたら雲泥の差があることを・・・・人間でも同じだ小さい仔馬にでっかい巨漢の大男がまたがってみたら仔馬にしたらたまったもんじゃないだろ?要はそれと一緒だ。それに竜の纏う気は勘の鋭い動物が一番よく知っているというしな・・・・





そうこうしているうちに帝国が見えてきた。たまに起きる魔力暴走の発作は気合でまだ抑えることが出来るから成るべく魔石は使わない方針で行くつもりである。


「アヴェ!見ろ、あれが我が国ドーストリア帝国だ。少し急ぐが下噛むなよ?」


リントは帝国を指さしながら答えたかと思うと、全速力でかけ始めた。・・・・・あっぶな・・・舌を盛大に噛むところだったぜ・・・・

ハルトはマジですか!?っと叫びながら馬に跨り駆け出していた。てか、馬より早くない?早いよね?馬が追いつけないくらい引き離して言ってるもん・・・・馬にまたがるよりも自分の足で走ったが早かったんじゃね?


その思いが通じたのかリントは苦笑いをした。


「馬よりも速く走れるが、俺は隊長なんでな部下が馬に跨ってるのに俺だけが徒歩だったらしめしがつかないからな・・・・アヴェの言いたいことはよくわかってるよ・・・・何も言うな・・・・」


そう言われたから俺も黙っておくことにした。ふと振り返ってみると遥か遠くにハルトとおもしき姿が見えた。頑張れと俺は無言で合掌をしたのは内緒な?だって俺落ちそうになったし・・・・


半時間で付いた気がするが帝国にたどり着いた。厳つい門番がリントを確認すると敬礼をした。


「お疲れ様です。長らくの遠征痛み入ります。」


リントは片手を上げて無言で通り過ぎていく。


「アヴェ、これからお前の同郷の者に会いにいくので着いてこい。いいな?」


いいなっておい。俺、おんぶされてんのに拒否権ないだろう?なら聞くなって言いたくなるけど・・・また、訛りが酷いと言われたら傷つくのでだんまりで肯定とする。うん。

リントは城に入っていった。俺、入っていいの?リントに敬礼した兵士達は俺を見て酷く驚愕の表情を作っていたな・・・・


「リント隊長が・・・」


「おい、黙ってろ!あれはどう見ても誘拐犯にしか見えねぇよ!!」


「ちょっと隊長に聞いてこい」


「お前が聞け!!」


などと肘を小突き合ってる。人間って仲いいんだな・・・・などと思っているとリントは大きい建物の中に入った。



 

   ***


部下達の小声は俺の耳に一言一句間違えることなく聞こえていた。お前ら次の訓練いつもの二倍こなさせる!!ぜぇったいに・・・・


俺は騎士寮に足早に入っていった。背中のアヴェは物珍しそうにあたりをキョロキョロとしているのは視界の端で確認できた。あぁ、あまり乗り出すな落ちるぞ!!

俺は目当ての部屋の前に立ち勢いよく扉を叩くをする


ドンドンドン


「オルバ!!居るのはわかってる!!出てこい!」


中では物音すらしないが俺は知ってるここ数日引きこもってると遠征に行く前に聞いたことを・・・


「オルバ!!」


扉を叩こうとすると徐に扉が開いた。そこから顔を出したはいつも休日でも着こなしていた姿が微塵も感じさせぬ姿だった。赤い髪は寝癖がつき何日と風呂に入ってないんだろうかくすんでベッタッベッタしている。目力が強かった面影すらなく覇気も感じられないこいつは我が国の騎士部隊の先鋭だったはずと記憶していたんだが・・・・


「そんなに怒鳴らないでも聞こえてますよ・・・・私はちゃんと有給を願い出てるのでリント隊長にどうこう言われる節はないはずですがね」


オルバはボソボソと呟いていた。


「それが、お前だけだったら問題はなかったんだがな・・・・・お前達北部地方の出身者達は皆が皆ストライキをおこしやがって・・・・先鋭揃いのお前達がと、苦情を聞いてな・・・・後お前に・・・」


「私は北部地方出身ではありませんよ・・・・・東部地方出身です。大した用がなければ締めさせてもらってもよろしいですかね?私は至宝の宝を失って偲んでるんです」


そうだった。こいつは東部地方だったな・・・・ん?お前、北部の者達とよく喋ってたと記憶していたんだが・・・・・


もうようはないですよね?と言ってオルバは扉を閉めようとする。俺は文句を言おうと口を開くと・・・


『リント?どうした?この火竜に用があったのか?』


アヴェが俺の肩を叩きながら何か言っているが訛りが酷くて聞き取れないのはいつものことだからな~~~と思いながら思考を巡らせていた。


「!!」


締まりかけていた扉が音を立てて開いた。あっぶね!!もう少しで俺の顔が潰れるところだった。


「いっ、いま・・・・なんと言われましたか!?もう一度お願いします」


オルバは目を見開き驚愕の表情で俺を見る。正確には俺の背に埋もれてるアヴェを・・・・・あぁ~いいよなぁ~~美形はどんな顔をしても美形だもん。爆ぜろ!!


『おい!お前オルバだがオンバだか知らないが、礼節を重んじないとは見下げた根性じゃないか?人間として暮らすならすることちゃんとするのが流儀ではないのか?お前のその態度で多くの火竜達の品が落ちるんだぞ?野蛮だと言われて迫害を受けるようになったら、どう責任を・・・・・』


『その訛りはハデス村の・・・・・生き残りですか?でっでは、王は・・・陛下は存命でしょうか・・・・?我々はあの事件以来震撼が強く陛下の気を感じ取れないのです。あなた様の見たままでよろしければ話してくれませんか?』


オルバは訛りの酷い言葉をアヴェに向かって喋る。うん、意味分からん。それにしても、オルバ必死に何か言ってるな・・・・こいつがここまで焦る所初めて見たぜ。


『礼儀を知らぬ火竜に話すことなどない』


アヴェはオルバが近づいても視界に入れぬかのように横を向きなんか喋る。てか、プイって音がしそうな勢いで顔をそらっすって可愛いな、おい・・・・





  ***



何なんだ!!コイツの態度は!人間のことはよくわらかんが、リントが偉いことはあってまだ日が浅いが俺でもわかる。それにコイツはなんだ?竜は人間界にも見解を広げるために里を出る竜もいると記憶で見たが・・・郷に入っては郷に従えという言葉が有るように処世術を行うのが流儀だ。コイツは俺が一発で火竜と見破ったのが一番驚いたみたいだな?何故!?って顔に書いてあるもん・・・・嘘ついた。気配でわかる。それに縁のある容姿をしてるしな・・・・分からない奴が馬鹿・・・・


俺の冷めた瞳にリントは困った顔をし、不意に俺を前に器用に持っていき高く上にあげた。おぉ・・・びっくりするじゃないか!!やめろ・・・下ろせ・・・




っが!!




ん?なんか変な音がしたって?当たり前だ。俺が蹴ったからな。だって、両脇抱えられてんのにどうやって殴るよ?無理だろ?


俺は運動神経そんなに悪くないと思ってたが、なにぶん動くのは慣れてないせいで転がり落ちた。・・・・盛大に床に落ちたさ・・・尻が自己主張しまくってるがな・・・・痛くないぞ・・・・決して!!


あぁ!!もう!乱暴に頭を撫でるな!!ただでさえ乱れてるのに余計に乱れたじゃないか!!こんにゃろ!!


俺は弱いと思いつつアッパーをよろめきながらリントにかけるとクリティカルヒットしてしまった。スマン。本気じゃなかったんだ・・・


俺が心配そうな顔をすると気にすんなと言いながら頭を今度は優しく撫でた。できるじゃないか・・・今度は不快じゃなかったぞ・・・



『失礼いたしました。私はオルバ・シィ=クレイシスと申します。貴方様のお名前を聞いてよろしいでしょうか?』


はぁ!?何言ってんの?なんで俺に謝るんだ!?名を名乗ったからって俺が呼ぶと思ってんの?何?死ぬの?俺、お前が名乗った名前と副音声で真名も知っちゃったよ?お前の竜玉虫を殺すより楽になったんだけど・・・・


『お前、頭湧いてんじゃないの?なんで俺に謝んの?・・・・どうするか分かってるだろ?ディアクレイシス?』


俺はオルバを見据え口を開いた。その名を呼ばれたオルバは驚愕の表情を見せたが気にしない。俺の声音を聞きリントは驚いていたが、気にしない。リントは気にしてないが、俺は同族だとしても態度が許せない。俺は略すと《お前の命は紙よりも軽いんだよ?》なんかあったら俺が滅びの言葉喋るよ?・・・・すんません調子に乗りました。でも滅びの言葉ホントにあったらいいのにね・・・・・



『!!!なぜ・・・・その名を・・・・っく!!そのなりで私よりも格上でしたか・・・・』


『【ディアクレイシス】分かってるな?』


俺はもう一度今度は真名にホンのちょこっと魔力を込めて喋る。


オルバは青ざめ、弱冠震えながら最高の礼をしながらリントに謝る。てか、誰も最上竜礼をしろなんて言ってないんだけどな・・・・・


リントは初めて見る竜の最高の礼に戸惑いが写っていた。うん。わかるよ?俺もビックリだもん。まさか真名を呼んだだけでここまでとは・・・・・恐ろしいね・・・・





     ***



何に怒ってるか知らんが、オルバの態度は今に始まったことではないので慣れてる。おいおいアヴェどうした?ん?と言いつつおんぶを抱っこに変え高い高いをする。おぉ、やっぱり軽いな・・・・俺の甥っ子で扱いが慣れてるおかげでアヴェは楽しそうだ。ほーらほらほらこの何とも言えない表情が可愛いな~・・・・って思ってたら痛い目みた。



っが!!


「いっつぅ!!!」


クッソ痛ってーーーーな!!あまりの痛さに両手離してしまった。だっっ大丈夫か!?あぁ、泣くな泣くな・・・よ~しよ~し


俺はしゃがみ込みアヴェの頭を撫でてると油断していた為アッパーをモロに食らってしまった。あまりの衝撃の強さに後ろに倒れ込んでしまった。アヴェは急にオロオロしだして困り顔になり両手を合わせてきた。


『スマン』


何か言っているが、多分あれだ。謝ってるんだと俺は思うなので気にするなと頭を撫でた。自分は怒ってるんだぞ!!って表情だったが、困惑と喜びの表情を器用に作るアヴェに俺は可笑しくて笑ってしまった。



『失礼いたしました。私はオルバ・シィ=クレイシスと申します。貴方様のお名前を聞いてよろしいでしょうか?』


そうこうしてるとオルバが恭しく何かを喋りだした。お前でも礼制がちゃんと取れたんだな?ってビックリしたぜ・・・・


『お前、頭湧いてんじゃないの?なんで俺に謝んの?・・・・どうするか分かってるだろ?ディアクレイシス?』


今度はアヴェがドスの効いた声で何かを喋る。お前、どこから声出してんの?威圧感半端ないんだけど・・・・後その感情の篭もらない瞳。なんか、この前部下が道端に糞を見つけた時と同じ表情してんだけど・・・・・気のせいだよな?アヴェがそんな顔する訳無いじゃん・・・・・・



『!!!なぜ・・・・その名を・・・・っく!!そのなりで私よりも格上でしたか・・・・』


『【ディアクレイシス】分かってるな?』


そう言いつつ普段のオルバからは想像が出来ない程青ざめ・・・・いや、それを通り越して白いな・・・・・てか、震えてねぇ?震えてるよね?えっ?なんで?


その次の瞬間オルバは騎士の最高の礼ではない見たこともない礼をし喋りだした。


「今までの非礼・・・・誠に恐悦至極に存じます。申し訳ありませんでした」


アヴェはオルバの行動に驚きを隠せない表情をし、俺の方を見て困り顔で助けを求めるかのように見た。俺にどうしろと・・・・てか、ハナシニツイテイケテナインダケドモ・・・・



最後まで読んで下さり誠に感謝します。

私の文章力の限界を感じます。


亀更新で行きますねヽ(´Д`;)ノ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ