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黒銀の決意 ~混沌転生~  作者: 愛卯
第一章 悔恨の幼児編
4/78

第3話 強力なステータス

今思うととても酷い説明話。なぜもう少し段階的にしなかったのか。しかし、これを変えると大幅な話の変更をしなければならなくなるので、そのままにしておきます……。

2014 12 15

 



 部屋にある本と、母からの話によって、何とか【ステータス】の概念について調べあげる事に成功した。

 それでも、どうやって測ってるかはよく分からなかったが。



 ステータスは以下の項目で出来ていた。


 ===========

 名前 種族 性別 年齢

 レベル

[クラス]

[クラススキル]

[魔力]

[魔法]

[スキル]

[ユニークスキル]

[種族固有スキル]

 ============






 項目の説明をすると、


【レベル】


 生き物を殺した時の、死んだ相手の魂の欠片を吸収し自分の魂が成長する。その段階的な値。

 上がれば上がるほど加速度的に上がりにくくなる。

 魔物など、強力なものを殺したときが一番上がりやすい。


 この世界では、レベルはかなり絶対的な値であるらしい。


 レベルには、特定の区切りがあり、それを超えると生物的に進化し、様々な特典が身に宿る。

 この時、クラスチェンジも起こることがおおい。



 区切り (レベルに対する基本的な目安)


 Lv5~9 (一般的な大人~)


 Lv10~24 (一般兵~) ゴブリン~オークと互角。


 Lv25~49 (熟練~) オーク~オーガと互角。


 Lv50~99 (達人~) オーガ~上級竜と互角。


 Lv100~ (超人~) 人によっては、上級竜を楽々倒す。



 この世界では、魂の存在は常識的なようだ。


 例に出た魔物がどんな魔物か直接見たことないが、一応目安として覚えておこう。

 そしてやっぱりいるのな、ゴブリンとか。




【クラス】(職業)


 その者の魂の型と言われている。

 ステータスや能力に密接に関わってくる。その者の性質を表すため、これにより自分の職を決める人が多い。

 初期クラスは、遺伝することが多く、その後の成長に大きく関わってくる。

 特定の行動を起こすことにより、特殊な職業を得られる場合がある。


 中には努力で特定のクラスでない全く別のクラスに変えたと言われるの者もいるらしいが、数は少ない。


 一定のレベル、素質の適正、それまでの鍛錬によって上位クラスとなる。


 クラスの種類は膨大で、把握しきれていない。


 例、戦闘系 兵士など

 魔法系 魔法使いなど

 生産系 鍛冶など

 特殊系 テイマーなど



【クラススキル】


 そのクラス独自のスキル。

 必ずこのスキルがある訳ではなく、会得するにはそのクラスを使いこなす必要がある。

 スキル自体のレベルは上がらず、ちゃんと使いこなせるかで変わる。

 どちらかというと、本人のレベルに関わっているとの説もある。



【魔力】

 増減がある。魔力の現在値と総量。


 昔測った人間族の平均を100、魔力枯渇による気絶によって倒れた人間族の平均を0として、魔力を数値化しているらしい。




【魔法】

 ここには、その属性因子を持っているかというのが入るみたいだ。

 属性因子には遺伝性があり、後天的会得は普通は無理だと言われている。

 これによって使える魔法が変わる。


 さらに使える魔法の強さの段階も表せられる。

 5段階で、火で例えるなら

 マッチ、ライターの様な、生活魔法。

 火の玉を生み出したりできる対単体の下級魔法。

 現代で言うならハンドグレネードぐらいの威力を出せるっぽい対複数の中級魔法。

 ミサイルとかそういう規模で、広範囲魔法であるならば、小さな町なら壊滅的被害を出せるという上級魔法。

 最後に街、都市を消し飛ばす可能性すら秘める特級魔法となる。


 一つでも使えることを確認されている人数で、どれぐらいしか持っていないかを適当に表すと、


 生活魔法1/5

 初級魔法1/20

 中級魔法1/200

 上級魔法1/2万

 特級魔法1/500万


 ぐらいらしい。



【スキル】


 一定の才能と経験を会得している、もしくは特別な行動を起こすと得られるもの。

 その身に刻まれると言われていて、例えば剣術スキルがあれば、その行動を体が補助してくれる。

 しかし補助といえどバカに出来ないほど、強力であったりするらしい。

 中には完全に才能による先天的なスキルもある。


 発動方法は、能動的(アクティブ)であれば、スキルの【銘】を呟く、あるいは念じれば使える。


 スキルには、格、と呼ばれるモノがあり、高くなれば高くなるほど得にくい。

 しかし、かなり強力な能力となる。


 スキル 一般の人でも得られる。

 レアスキル 10万人に1人

 ユニークスキル 1000万に1人



 スキルにはレベルがあり、スキルレベルは、そのスキルの格が高いほど上がりにくい。


 スキルレベル毎の評価

 例えば剣術スキルに例えると、


 1レベル 初心者 

 2レベル 見習い  

 3レベル 一人前 

 4レベル 熟練  

 5レベル 師範  

 6レベル 達人  

 7レベル 超人 

 8レベル 化物  

 9レベル 超越者

 10レベル 神話


 となる。


【種族固有スキル】というものもあるが、これは要するにその種族しか得られないスキルというだけで、スキルであることは変わらない。




 それで、肝心の俺のステータスはというと、


 ==========

 テラス 混沌魔人 ♂ 3歳

 Lv1

[クラス]   混じる者

[クラススキル] スキル合成

[魔力] 721/721

[魔法] 全属性

 水1 風1 土1 

[スキル]

 なし

[ユニークスキル] ( )は主な能力

 根源を喰らう者Lv1

(レベル経験値up、スキル吸収、魔力吸収、魂力感知など)

 叡智の選定者Lv1

(鑑定、ステータス隠蔽、スキル経験値upなど)

 超越する魂Lv1

(スキル修得数限界突破、呪い消去、精神系状態異常無効など)


[種族固有スキル]

 適応Lv1・思考加速Lv1・並列思考Lv1

 ====================


 となっていた。


 まず人間ですらなかった。

 それに訳が分からない能力が大量にあったため、どういうことなのか調べることを急いだのだ。


 何で俺がこんな、意味の分からない事に悩まされているのか。

 それは、とある国の建国の話を絵本で聞いている時に、話の中で出てきた言葉、<鑑定>を呟いて絵本のステータスを開いてしまったからだ。それを試しに自分にも使って……このステータスが出た、という事だ。


 結果、混乱しまくり、一週間は寝込むように悩んだ。


 前世の記憶のせいか、とか、そもそもここはちゃんと人間の国なのか? とか一部考え出したらキリがないモノまで。ちなみに、侍女達は全員人間族でございました。



 しかしこの鑑定、いや、【叡智の選定者】はかなり役立つ。

 この身に起こった事を、記録(ログ)として教えてくれたり、様々な物やスキル等を説明してくれたり現時点で一番役に立っている。

 ちなみに表示は、脳内? に働き掛けてるのか、他者には見えない半透明のウインドウの様なものが出て来る感じだ。これはただのイメージらしく、変えられるようだが。


 どういう原理なのか分からないが、右も左も分からない幼児である俺には、ある意味先生とも言える存在で、大いに助かっている。残念ながら質問の受け答えのようなことはしてくれないが。



 閑話休題。



 一週間ほどたった頃、ふと、ステータスを開いてユニークスキルの名前を見て思い至った。


 あれ?

 これ、転生する前によく分からない空間で、魂っぽいモノを喰いまくったせいじゃないか?

 と。



 そう考えると辻褄が合う。合ってしまう。


 根源が魂だと仮定するとそれを喰らった、もしくは取り込んだせいで種族やクラス、スキルや属性因子が意味不明な事になっているということなら、この名前にも説明が効く。


 危ない世界みたいだし強くなるのは嬉しいが、食中毒とかならなければいいんだが……。


 俺はそんな見当違いな事を考えながら、このステータスについて考察するのであった。




 さて、もうこれだけでもお腹一杯だったのに、まだ驚愕の事実が襲ってきた。

 それは、母のステータスを<鑑定>してみたときの事だった…………。



 =================

 フィレオル 改造人間(キメラ) ♀ 28才

 Lv29

[クラス] 弓術士

[クラススキル] 遠視

[魔力] 33988/34002

[魔法] 基本属性 

 火2 水3 風4 土3 無3

[スキル]

 弓術Lv5・剣術Lv3・連射Lv2

[種族固有のスキル]

 思考速度上昇Lv3・思考分割Lv2

 ==============


 お母様も人間じゃなかったようです。



 ………………は?




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