これは午前十一時から、正午にかけての出来事
クックック。アキラの受難が始まります
イチャコラ終了のお知らせです。
狩りの時間です。
24時間耐久鬼ごっこです。
前回のあらすじ、シュークリムってクリーム入りキャベツって意味だそうだ。
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「男に戻りたいんだが・・・」
「何故です?まだ根本的解決である男性陣の前にお見せして・・・「【隠行】【認識阻害】で十分だと思うんだが?」う!」
「もう十分、おもちゃになっただろ?これ以上は本当に女体化しかねん。」
「あ、あのもう少しだけ」
「嫌な予感しかせん、シーフの・・・いや、俺の男の理性と本能がアラート鳴らしまくってる。このままだと固定化しかねん。 魔改造があるとはいえ好き好んで女でいたくない。」
そう言って転移で神殿に飛び、精霊化を解除、宝玉も玉座に戻り、男物の服に着替え、ミケランの店に戻る。
「あ~可愛かったのに。」
「と、時偶でいいので変身してくれませんか?」
「私はこのままの方がイイ。」
「私もそのほうがいいですね。」
「やっと女装を解きましたね、・・・変態」
「ああお姉さまが・・・」
「ミアータ、アンタはいい加減男に興味を持ちな?」
約一名毒を吐いたが、戻って来れた。
男、渡辺・アキラ 復活!
「確かに、精霊化が長く続くと大元の精霊の影響を受けたりするそうですし通常、固定化するまで持続する魔力はありませんから、ほっておけば完全な女体化でしたね。」
「というかカグヤが契約している精霊て男なの?女なの?」
「大精霊カグヅチですか?」
おお!ネーミングセンスが同じ日本神話から来ている!
さすが同郷なだけあるな!
ということは男か?
「いえ女性体ですね。 カグヅチ?」
「お呼びですか姫様。」
龍の角を生やした橙色の髪の活発系女子登場!
全国の皆さん、スマン!カグヤの男性化は無い!
「呼んでみただけー。」
「ああ、姫様のその後尊顔を見れただけで私は、私は~!」
悶えながらも実体化が解けていく火の大精霊カグヅチ。
精霊まで平伏させ、惚れさせる魔性の女、カグヤ。
精霊の実体化は結構な魔力を消費するので、ポンポン使えるものではない。
常時実体化ができるのは、俺と佐藤くらいだろう。
「基本的に人と契約すると人型になるし、民衆の信仰やその土地の魔力で姿が変わるみたいだな。」
ナミは黄泉の神殿に大量の亡者の怨念が会った事もあってか人の形を損なわなかったし、人間との間に生まれた精霊だった事もあるし、女神と祀られていたから生前の姿のまま固定されていた。
ルーも同様に光の女神の民衆の信仰とアスカという霊烏のイメージが混ざってあのような容姿だし。
アクアは海底神殿に住んでるが故、人と海の生き物の信仰を受けて人魚の容姿だった。
カグヅチはシン国に神殿を構えていた事と火竜信仰があったから龍の角という部分と人間の姿だったのだろう。
後、会っていないのは風、土、元素の三体だけど、一体どんな姿なのやら・・・
見てみたい気もする。
この夏休みにまた遺跡探索と召喚者をぶん殴るプランを練っているのだ。
ソロソロしびれを切らして俺に刺客を放ってくる頃だ。
古代文明の遺跡に風の大精霊が封印されている空中都市に行くのもありだ。
土と元素は一向に見つからないが・・・
茶を飲み、この夏をどう過ごすかと和気藹々と話していると、ある人物が爆弾を投下してきた。
「そういえば、ナミさん?その指輪は?」
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・
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世界が完全に停止した。
ナミとカグヤ、ヤンデレ属性の権化と呼ばれる二人がゴゴゴと効果音を鳴らしている。
爆弾を投下した本人、ユイファンは口を手で抑え、頬を膨らませて笑いを堪えている!
こ、この女!
なんの恨みがあってこんな真似を!
*(敬愛する皇帝陛下に手をだしました。)
まずい、テレサ戦ではサポートに徹していたため、あまり強く無い印象を持たれているが、イザナミは大精霊の霊格を超えて、女神にまで昇華されている存在だ。
以前クラリスが巨像を消し飛ばそうと詠唱を行った禁止魔法、古代魔法を習得している! 虚数空間の【ディラックの海】や重力魔法各種に加え、【即死の魔眼】持ちだ。
殲滅戦に置いては無類の強さを発揮する災害級の破壊力を秘めている。
一方、カグヤは蒼炎の戦女神、戦うたびに進化し続ける貪欲さ、戦闘民族。
神すら切り伏せかねない戦闘技能に加え、全てを破壊しつす【蒼炎】に数多くの強大なスキルを発揮する最強の人類だ。
そして幸か不幸か、両者、狂気にも近い情愛を俺に向けている。
モゲロとか爆発しろとか、独身貴族やヨッシーに言われるが俺は多くの死亡フラグを掻い潜って今日まで生きてきたのだ!
その経験が俺に忠告している!
イマスグココカラニゲロ
「ええ、アキラから頂いたんですカグヤさん。」
「さっきから気になっていましたが呼び方も「アキラ」に変わっていますね?」
「本妻ですから? ああカグヤさんは恋人でしたっけ?」
「本妻に魅力が足らないから私が寵愛を受けるのでは?」
あ、また胃痛が・・・・・・
さっきまでの和気藹々な空気が消し飛んでいる。
猫耳三姉妹は巻き添えを恐れて奥に引っ込んでいる。
テレサも俺の膝から逃げ出しているし、平然としているのはルー達とユイファンの四人だ。
「前から言いたかったんですが、アキラを連れ回すのは止めてもらえます?いい加減私もアキラも迷惑しているんですが?」
「あらそうでしょうか?アキラも満更では無いようですし、閨ではあんなに愛してくれますのに?」
きゃー止めてください!
女性陣、特にミアータとユイファンが殺気を放っています。
テレサはカグヤに怯えています。
ルーが無表情に茶を飲んでいるようだが、カップを握りつぶしています!
(後で弁償しよう。)
「それに、貴方は自分からアキラに迫ったようですけど、アキラは自分から私を求めてきたのですよ?理性や本能を含めて、私を求める愛こそ真の愛では?」
トドメだった。
何かが切れる音が聞こえた気がする。
ヤバイ、止めないと!
「あ、あのな。二人共?」
「クフフフ、ではいっそ決着をつけてみては如何っすか?」
!? 佐藤マリア!? 何故ここに!! ブリタニアに帰省する準備をしてたはずだろお前!
あぁ・・・薔薇宮殿のロゴが入った紙袋を大量に持ってるし、トレンチコートを着てるからまた変装して買いに行ってたのか。
猫の目は薔薇宮殿の近くにある喫茶店だしここに来るのは必然か?
そして突然の来訪者にナミとカグヤの殺気が収まる。
私怨で争っている時に実力未知数の七英雄が現れたのだ。
二人共、マリアを警戒するだけの理性は残っていたようだ。
「あ、せんせー。コンチャーッス 喉が渇いたんでここに寄ったんですけど、随分面白い事になってるっスね?」
「この空気を見て、面白いと言えるなら君は真性のKYだな?」
「何スか? その単語?」
白ばっくれてんじゃねーよ!
つか核弾頭と核弾頭がぶつかり合って冷戦も真っ青な状況に火薬やガソリンぶっかける真似すんな!
「身から出た錆っすね~。ま、ともかくご両人が先生を愛しているっていうのは全世界での周知の事実ッス。それに先生は自分に向けられる愛情に対して真剣に向き合う発言、ハーレム宣言をしています。正直、本日、女装趣味も発覚してドン引きしましたけど。」
悪かったな! てかまだ、俺の事嗅ぎ回ってのんか!
もう夏休みだぞ!
寮もしまってんだぞ?
宿とか大丈夫!?
「ああ、それでしたらクリスタちゃんと一緒に、フィオナちゃんの家にホームステイさせてもらってるッス。コリンズ寮長(ルーの事)にも許可を取ってるっスよ?」
なら、安心だ。
「で、話を戻すんすけど、そろそろ雌雄を決するべきっす。先生の甲斐性や度量の深さは留学中に分かったんすけど女性はやはり自分だけを愛して欲しいモンッス。」
ウンウンとルーを筆頭に女性陣が頷く。
そろそろ逃げるべきか?
逃げちゃダメだなんて連呼する気は毛頭無い。
このままでは独身貴族に命を狙われるだけでなく、飢えた女性陣に絞り尽くされ、ミイラにされる未来が見える。
腹上死はしたくないぞ。
「先生を奪うためにこの店を更地にさせかねない戦いは控えてください。先生の寵愛が欲しいのなら自分から奪い、勝ち取り、絞り尽くすべきっス! それにこのままだと先生が女性に嫌気が差して、此方の本の様にガコライさんや田中氏とチョメチョメな関係に走りかねないんすよ?ここは調教も兼ねて・・・」
俺は逃げ出した!
猫の目を抜け出し!
影転移で逃げ出す!
走れ
逃げろ
逃げろ
逃げろ
心臓が破けるまで逃げるんだ!
が!
転移で国外逃亡を画策したとき!
トゥールーズの街を出る際に何かにブツカリ頭を抑える!
結界!?
馬鹿な! 俺がくぐり抜けられない結界だなんて!
【解析】と【観察眼・改】で結界を調べるとナミ、ルー、カグヤ、マリア、テレサ、ミアータの術式と思われる結界がドーム状に俺個人のみ出れないように限定して張り巡らされてる!
魔改造で破壊しようにも、壊したそばから、貼り直される!
すると国中の人間にアナウンス【天の声】が響く。
『ピンポンパンポ~ン 狩りの時間です♡』
この声はカグヤ!?
『午後一持より、七英雄アキラの争奪戦を行いま~す。 アキラの事を想っている淑女のみなさ~ん。コレは大チャンスですよ~?制限時間内、明日の夜明けまでこの街、トゥールーズの中に隠れ潜んでいるアキラを捕まえたものには賞金、一億ゼニーと副賞でアキラを一日好きにできる権利をあげます♡』
なんの権限が合ってそんな真似を! つか俺を独占するんじゃ無かったのか!カグヤ!?
マリアか? あの悪魔っ娘の入れ知恵か!
それとも白い悪魔の対話、交渉スキルの賜物か!?
『捕まえると言っても難しいですから女性は抱きついてアキラに告白するのが勝利条件です。紳士の方は意中の女性を取られないように頑張ってね~アキラを捕まえて『お前を殺す!』と宣言すれば、アキラを煮るなり焼くなり好きにして構わないですよ♡』
瞬間、この街の住人全てが狩人になった。
獲物はただ一人 俺だ。
『でも開始時間まではアキラに手出ししては行けませんよ~。あ!結界はアキラが出れないだけで、外からの飛び入り参加は認めま~す奮ってご参加ください。 それとアキラ?』
なんだよ!
「もう、逃しませんよ?」
背後から戦女神の声聞こえました。
怖くて振り向けません。
「其れでは一時間後にまた会いましょうね?」
転移魔法石で瞬時に飛び去るカグヤ。
一時間後、俺の逃走劇が始まる。
11:57:56
11:57:57
11:57:58
さぁアキラは逃げきれるか?
勝者は誰だ!?




