表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界攻略のススメ  作者: 渡久地 耕助
番外編 脇役に光を!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

175/238

氷結の魔女 2

おかげさまで異世界攻略のススメ

総合評価 20000pointまであと少しです!!

これも読者の皆さんの応援のおかげです。

これからもよろしく!!

感想、評価お待ちしてます。

 ~アニ視点~


 帝国内の料理のレベルは最高です。

 疲弊したアキを氷漬けにして、悪魔たちの生贄にした甲斐があったものです。


 アキラは売られた飼い魔物みたいな目を私に向けましたがこの報酬と天秤に測れば、売り払います。

 何故なら私、氷結の魔女ですから。

 この冷たい心を動かすなら暖かい料理を持ってきてください。


 さて、帝国というか……料理の話に戻りますが、

 その国の文化を知る術はいろいろあります。

 芸術、学問、食文化、劇、宗教、祭り…など


 そして私は食文化を推します。


 ガリアに来る前は各国を巡りましたので

 食通に加え、世界事情にも詳しいです。


 それで食文化の感想を申しますと…


 ブリタニア料理


 一言………雑でした。 


 ですが、最近は七英雄『悪魔使い』なる人が作る。

「悪魔の料理」が広まっているようです。

 何だか、辛そうな印象ですが、

 規律に厳しい神官ですらその料理の誘惑に勝てない程、美味しい料理です。


 機会が有れば、今度、食べに行きましょう。


 ポルトガ料理

 一言、…シーフード最高~です。

 海鮮料理と銘酒が揃う国です。

 世界中の海を航海する探検家、海軍、海賊、貿易商人が拠点にしているお 国柄な為、世 界中の食材が集まります。


 あ、カステラやラム酒もいけます。


 ガリア料理

 一言、…冒険者向きの料理が多いです。


 異種族、異文化が交わる国の為、

 妖精族(エルフ)、 菜食料理

 炭鉱族(ドワーフ)、酒料理

 小人族(ホビット)、海鮮料理

 獣族(ウェアアニマル)肉料理

 など、食の幅は広いです。


 あと、冒険者や探索者様に保存の効くワインや糧食も優れています。


 料理人のレベルも高く、

 元、宮廷料理人エリクさん。

 現、帝国の将軍アデーレ女史が残した魔物料理

 アキが作るB級グルメなど、これからの食文化の発達が楽しみです。


 ロマリア料理


 一言…… 革命を起こしてでも食べたい料理です。


 宮廷料理が優れていますが、私は民間料理しか食べた事がありません。

 白魔法大国の為か、十字教の神殿の僧侶は清貧が尊ばれる食生活もあります。


 オートミール、パン類、ワイン、スープ、卵、ベリー類、サラダ

 ……ストイックすぎです。


 それ以外では一応、海鮮料理、肉料理、ピッツァ、パスタ、トメイトを使った料理等が好まれます。

 ただ、魔族と魔女を排斥する文化がある為、表だってランクの高い料理店に入れなかったので、食べれませんでした。


 ……本気で革命起こして宮廷料理人を宮殿から引きずりだしましょうかね?


 帝国料理


 現在、堪能中ですが、私の舌鼓は乱打状態です。

 東方料理は脂っこいものが多いですが、薬膳料理もあります。

 ……杏仁豆腐なるもの~大変美味です。


 …難点は箸を使いこなすには時間が掛かりそうですね。

 今のところ、アキラさんが作った「マイ先割れスプーン」は手放せません。


 後はルーシと、ロマリア、暗黒大陸、新大陸、中東、東方の島国料理を食べ歩き、

 世界の食文化を制覇……


 できれば、アキの故郷の異世界にも食の探求に行きたいものです。


 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 ~エレノア視点~


 うぷ……

 夕食、朝食を抜いてアニさんの食事に付き合ったのに、

 彼女の胃袋は底無しですか!?


 しかもアレだけ食べて体型が一切変化しないとは羨ましい体質ですわね。


 で、ですが何とか友好を育み、有意義な時間を過ごせました。

 空腹と、食べ過ぎの二重苦に耐えた甲斐があったと言うものですわ!!



 食後のデザート時、やっと会話に漕ぎ着け、

 魔法は、自身の研究成果にして秘匿すべき切り札の部分もありますから、

 彼女が興味を引くだろう世間話(殆ど食文化の話題)を振ったら、寡黙だったのが嘘のように話し出してくれました。


「……世界を知るには食文化を知る必要がある。

 一つの卓上に並べられた食事の一つ、調味料などからも

 その国の経済、物流、風土、文化、魔力濃度等が知れるし、魔法にも通じる。」


「では、アニさんから見た、帝国はどのような印象を?」


「…多種多様な思想、文化が見て取れる豊かな国。

 でも一見、完璧に見えるけど、少々、危ういバランス。

 出された料理にもそれが現れている。

 素材が多すぎて味が崩壊しかける危うさがあるけど、強力な香辛料(カグヤのカリスマ)で纏めてる。

 でも素材達(民衆)が自身を活かそうと競合しすぎていて本来の強みが活かしきれない。

 今は安定しているけど、香辛料(カリスマ)の効き目が切れたら危うい……

 そんな(印象)。 


 この料理(帝国)の出来は、何も調理師の腕、レシピだけではない・

 食器や、音楽、共に食事をする者、食べ合わせ、雰囲気、音楽、色々な要素がある。」


 よく、魔導理論や国々を多く回ってきた経験を感じさせます。

 食文化の話を例えや比喩に使って会話するため、表だっての国の批判の追求を回避しています。

 彼女が時折、図書室で書いている料理レシピや日記も料理を暗号にした高度な魔道書に違いありません。


 ……何処かの国の間諜の疑いもありますが、それにしても、態々帝国に釘を指しつつ、助言する言い回しを間諜がするとは思えません。


 見識の広さと魔術知識はある程度、推理できました。

 ただ、戦乙女の称号を持った五将軍の性なのでしょうか……


 彼女の魔法の腕が気になるようになりました。

 ……一体どれほどの腕前なのでしょうか?

 氷結の魔女という通り名から やはり水系統を主流に戦うのでしょうか?


 気になりますね。

 ですが、近い内にその実力を目の当たりに出来るでしょう。


 カグヤ様が外交(逢引)をしている間に彼女を食客として招いた。

 これはカグヤ様の留守の間にアニさんが指摘した帝国内部の不穏因子に対する保険ともとれます。


 七英雄と、それに匹敵する異世界人を傘下に入れていますが、何やら不穏な動きを見せています。


 彼女も、その空気を察しつつも何時もどおり、舌鼓を打っている様に見えますが、

 反逆者にはタダ飯くらいの冒険者風情としか映らないのでしょうけど……


 私にはわかっています。


 食事を大量に摂取しているのは魔力の補充の為と油断を誘う為の行為。

 会話も料理の話を暗喩に使い、同じ賢者である五将軍(わたくし)にだけ通じる警告のみ。

 自身が危険の真っ只中にいるにも関らず、カグヤ様の思惑を理解しつつも、この国に残り、義理も無く戦おうとする意思。



 帝国は政争の生贄や捧げ物、日陰に落とされた女性達が奮起し、思想をまとめ上げた国。

 同じ女性にして魔導の才媛である彼女が冒険者であるのも、並々ならぬ事情があるのでしょう。

 そんな境遇を受けたであろう、彼女がこの国の為に危険と知りつつも戦場に駆けつけてくれた。


 彼女の心意気に応えるためにも、この『知の戦乙女』が

 未だに下らない政争ごっこに興じようとする無能で野卑で反逆者な下衆共(おとこども)を根絶やしにしてくれます。


 ふふふ、死神(アキラ)対策の新技の実験にしてくれます。


『オ~ホッホッホッホッホッホ』


 ビリビリビリビリ……パンッパンパン!! パリ━━━━ン!!


 ま、先ずは私の高笑いで割れたガラス窓をユイファンにバレない内に修復しましょう。


「あ~~~~エレお姉ちゃんが窓を━━━━もご!!」

「ミ、ミーナさん!? あの、後生ですからこのことは内密に~~~!!」


 五将軍(どうかく)のミーナさんの口封じにデザートを強請られました……


 くぅ……この怒りを反逆者と私を雪達磨にした憎き死神にぶつけてくれますわ!!


 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 一方…


 アニ『……今日の夕食は何でしょうか? 少し、厨房に覗きに行きましょう。』


 そんな思惑も知らない、食欲魔女(アニ)は厨房の匂いに惹かれて城内を彷徨い…


 アキラ『なんか、すっげ~悪寒が……』


 女神達と悪魔使い、人形師など世界最高峰の実力者達とビーチでバカンスに興じ、

 精霊化の反動で一時的に女性になった死神(アキラ)が変なフラグが建った事を無意識に察知した。

補足1 ミーナ 

    本名(ヴィルヘルミナ=V=以下略)究の戦乙女

    戦乙女五将軍 ストロベリーブロンドの幼女 錬金術師にして人造人間


補足2 エレノアとアキラの因縁

    以前、アキラに転移魔法を使われ、完封負けし雪達磨にされました。


補足3 ユイファン

    元、シン国の皇女 帝国五将軍兼、宰相 

    火の大精霊の精霊巫女、火竜公女。

    カグヤのサボりにホトホト手を焼く。


補足4 帝国は女傑国家にして、現在世界征服に最も近い国。

    アキラの奮戦により現在、停戦中(冷戦?)。


補足5 アキ

    アキラの愛称 主にガコライ、アニが使う。


補足6 疲弊したアキラを悪魔に売り渡す。

    アキラ争奪戦時、男性陣の猛攻により疲弊したアキラを

    アニがカグヤ達と協力し最終的に霊斬剣と氷結魔法で拘束した。


補足7 悪魔

   (ナミ・ルー・カグヤ・リィーン・クラリス・アリシア・ノエル等)

    おや、誰か来たようだ?

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ