選択
長い間、お待たせしました。
頭痛からも復帰し、宣言通り今週から復活します。
ナミを召喚する。
カグヤやルーに対抗するには第三勢力が必要だ。
アニかマリアでもいいが(テレサとセイラはカグヤを怖がってる為、無理)、直ぐに助けを求めれるのは彼女だけだ。
自力で争いを治める事もできるが、カグヤ、ルー相手では精霊化での治療時間が伸びかねない以上、この選択肢しかない!!
修羅場が悪化する可能性もあるが、最悪、三竦みの状態に持ち込めば直接戦闘は無くなる筈だ!!
「来い! ナミ!!」
俺の呼びかけと同時に俺の影の色が濃くなり、異空間化し、人型が浮き上がってくる。
「ふふふ、丁度アキラさんを呼びに行くところだったんですが
……何ですかコレ? 修羅場ですか?」
何故か、黒スーツに、オールバックの髪型に触覚の様に垂らした前髪…とどのつまり俺のコスプレをしたナミが現れた。
しかも、サイズが微妙に違うっていうか、俺の服だよなソレ?
「……何だ? その格好は?」
「花婿衣装です。」
いや、確かに俺が来ているスーツもタキシードとも取れかねないが、俺が訊きたいのはそういうことではなく。
「アキラニウムが多分に包まれるこの衣装こそ、究極のコスです!!」
おっけ 理解した。
お前も敵な訳だ。
「く!! 意外性で攻めたつもりが裏目に出ました。 真逆、そんな手が!!」
「ぐぅ! こんなことなら同性婚の項目を十字教の聖典に記しておけば!!」
なんか、花婿の登場と発言に闘争の空気が薄れていく家政婦と花嫁
後で、ナミから服を奪い返すとして、中断された馬鹿の処刑を続けるとしよう。
「ちょお! 待って~や! ナベやん!! もう、そんな空気やないや、 アッ━━━━!!!!」
影を物質化し呪いで極限にまで研ぎ澄ませた【闇撫】を馬鹿に突き刺す。
ビクンビクンと、痙攣し倒れるヨシツグ。
悪は滅んだ……
さて、平和な祭りへと繰り出すとしようか……
「大丈夫ですよ御両人、後で包装紙と中身をお貸ししますので……、今は協力してアキラさんを……」
━━━━花嫁姿にしてしまえばいいのですから。
その言葉が耳に届いたと同時に俺は駆け出した!!
◆◇◆◇◆◇◆◇
後日談になるが、あの後、俺の尊厳を賭けた逃走劇と死闘が繰り広げられたが、
最終的に捕まり、何故か出張してきていたバラ宮殿の店長の前に突き出されてから記憶が途切れている。
当時の記憶を思い出そうとすると、本能というか理性がその時の記憶を思い出すのを拒むかのように頭痛が起きるようになった。
ただ、カグヤ、ルー、ナミの肌が妙にツヤツヤし、帝都で男装した三人の美少女と謎の花嫁が式場のモデルとして、砦で挙式を挙げたり、新作の人形魔法少女キアラが売れに売れたらしいが、俺には関係ないことだろう…
そうだ! 俺にはそんな事を考える暇はない!!
明日からは夏休みも終わり、始業式が始まる。
召喚獣 フェンリルとの契約も済んだし、残りの七英雄と、召喚師達の戦いもある。
俺たちの戦いは始まったばかりだ!!
「今度は私が花嫁衣装で、アキラさんがタキシードにしましょうね~♡」
……始まったばかりだ!!
次回から番外編
初めは人気のハーフエルフの聖女から
異世界リリーフもよろしく!!




