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異世界攻略のススメ  作者: 渡久地 耕助
番外 異世界はつらいよ

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休憩とそれぞれの思惑。

焼け石に水かもしれませんがアルファポリス大賞でコレが今月最後の投稿です。


投票よろしくお願いします!!

 闘技場の修復作業という名目で一時、試合を中断し、休憩となった。


 選手の俺が修復するわけにもいかず、競技場の整備者が現在修復にあたっている。観客にもトイレ休憩や食事などいろいろあるだろう。野球でもポップコーンやビールの売上で何億もの売上を出すのだからなるべく試合を長引かせたいのだろう。


 相手側も俺に武器破壊・投槍の脅威・・・後はベルナールの体を調べれば分かるが睡眠薬、アサシンブレードの存在が露見される可能性もある以上、この休憩時間を利用してある程度対策もとってくるだろう。


 それと不可解な点は彼らはアリシア目当て?の婚約者候補だと思っていたがロベール君とベルナールは清澄な闘気(何言ってんだコイツ?)を持った騎士だった。


 つまり俺に対して嫉妬とかそういう負の感情を感じなかったのだ。


 コレはいっぱい食わされたか?


「主様 お疲れ様です♡」


「ありがとう ナミ。」

 

 あれこれ考えながらベンチに戻り、ナミからタオルを受け取り、腰掛ける。


 あと二人、格闘術と棍を使う騎士 アルマン・ド・ペリゴール


 全身甲冑フル装備の謎の男・・・・・・


 コイツは新入りらしく仔細な情報は無い。 


 アルマンは死都開放戦の際に面識がある。


 剣や槍、弓を使わず格闘術と棍棒、気功術という東洋の武術・仙術を使いこなす変わり種の戦士だったから印象に残っている。 国境守備隊に所属し、ゲルマニアとの国境にある魔の森から流れてくる魔物討伐を主任務にしていた男だ。


 実力はウチのギルドのノエルと同レベルといった所で決して油断ならない相手だ。

 

 そして全く未知の相手であるマリオ・・・大剣を背負った剣士、所持しているスキルもオーソドックスな物だ。 装備品が高ランクなもの以外、特に目を見張るところはない。


 戦士の実力は装備でわかるという格言もある様に、装備の強さがダイレクトで強さにつながるのが戦士だ。

 

 この世界の実力は魔力蓄積量(レベル)と装備とスキルの三要素で成り立っている。


 あの鎧くんはその三要素の装備が突出した戦士ということだが、新入りの癖に先輩より高ランクな装備をまとうとはけしからん後輩もいた者だ。



 ・・・・・・戦力分析はこのくらいにしておいて俺も装備の点検でもしておこうかな。


 折角の休憩だ。可能な限り、勝ちの目を増やさないと。

 

 装備でも変えようかな?


 □ ■ □ ■ □ ■


 アリシアside


 師匠のおかげで最近、自分に自信が持ててきた。


 私の強くなりたいという願いを初めは軽い返事で受けたため、本当に大丈夫なのかと不安になったが修行は彼が初めに述べたように厳しいものだった。


 修行内容を予め、教えどういった効果があるのかを事前に話してから行うので、厳しい訓練もそれを乗り越えた先に手にする力を思えば耐えれた。


 そして、厳しいだけでなく課題を達成した時に見せる破顔して自分のことのように褒めてくれた。いつしか、修行の成果を実感した喜びより、師であるアキラ殿の思いに応えたくなっている自分に気付いた。


 だけど、この想いは叶わない。


 だってアキラ殿はクラリスの婚約者だから・・・


 父上は構わないと言ってくれたけど、クラリスを裏切りたくない。死を待つしかなかった彼女が手にした幸せの一つを私が奪う訳にはいかないから。


 そんなある日、円卓の騎士という私が名前だけ所属しているパーティの面々が私の婚約者として候補に挙がった。


 暗部から王女付き護衛官を勤めていた私に彼らとの面識はあまりなかったが、姉や妹と違い、王室機関の長でない私は格好の政略結婚の的だったのだろう。


 元帥の娘である私より貴族の格は下のものばかりだが、円卓の騎士は全員、叩き上げの実力者だ。


 宰相のバカ息子で無いだけマシだが、それでもいい機会ではあった。


 是れでアキラ殿の事を忘れよう。


 この想いを墓まで持っていき、クラリスとアキラの幸せを願おう。


 アキラとの訓練が無駄になってしまったな。


 あんなに頑張ったのになぁ


 私がもっと早く強くなっていたら・・・


 そう思うと涙が止まらなかった。


 ・

 ・

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 ・

 ・


 しばらくして噂が流れた・・・


 アキラ殿と円卓の騎士、どちらが強いか?という噂だ。


 私も名前だけだが円卓の騎士の末席のものだ。


 師匠を超えたいという思いも密かに持っている。


 今の私がどこまで通用するかも知りたい。


 訓練で私に稽古を付けてくれたときは常に私より少し上の実力で相手をしてきたので本当の実力は計り知れない。


 隠してはいるがまず間違いなく千年前の勇者と同じく、大精霊の契約者。


 世界の頂点に自分がどこまで通じるか試してみたいのは武家の血だろうか・・・


 婚約すれば、武器を握る機会も無くなる。


 どうにか戦う機会は無いだろうか?


 ・

 ・

 ・

 ・

 そして一週間前。


 姉上が新しいおもちゃを見つけたような顔で、噂を利用し自由の槍対円卓の騎士という対決に加え、勝者が私の婚約者になるという突拍子のない企画を発表した。



鎧の戦士の正体は誰でしょう?

1 人形師  2 アリシア 3 モブ 4 召喚者 5 魔物


さぁ どれでしょう!



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