プロジェクト・S ★
風の中のスバルは唄いません。
召喚者一覧(アキラにボコられる予定の方々)
道化師風の男
田中を召喚 保守派 愉快犯。 戦争を長引かすために医者を召喚した。
聖女風の女性
マリアを召喚 穏健派 召喚戦争に反対、マリアを帰還させようと奔走する。
戦士風の男
鈴木を召喚 急進派 文明を加速させ、戦乱を起こそうとしている。
神官風の男
シュウを召喚 過激派 戦乱の起爆剤として召喚。教会を動かして戦乱を起こす
壮年の老人
海賊王を召喚 主流派 世界を初期化する為に動く。マリアを傀儡にした主犯
貴族風の女性
カグヤを召喚 革新派 他の召喚者をこの際、葬ろうと動いている。
フードの子供
アキラ、ニノを召喚 中道派 遊び感覚で参加。目的不明。
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★
~王家所有別荘 寝室~
アキラside
「襲撃は昼間の一人だけか……」
「マァマァな使い手やったわ。しか~し! 我が北○三千年の秘拳の前には無力……」
「いや、お前の引き出しの多さは知ってるからいいけど。」
相手もさぞ驚いたことだろう、田中という伏兵にな……
田中の真の強さは端末による人海戦術や諜報戦、医術では無く。
端末からの魔力徴収、経験値修得、スキル修得だ。
結果的に膨大な量の魔力貯蔵量、戦闘経験、スキル数を有している。
只の引きこもりとは訳が違う。
アンタはどこの人外の悪平等だ?といいたい。
差し詰め、俺はただそこにいるだけの悪平等の方か?
ともかく、あの刺客が単独で此処に送り込まれたということはアレが教会でも最強の手駒だろう。
……それとも功を焦った三下か?
後者の方が有りそうだな。
田中を侮ってる時点で三流だし。
「アキラ様の番ですよ?」
「革命」
「なんやて!?」
「アキラさん有難うございます~」
「ふ、皇帝に弓を引くとは……覚悟は出来ていますね?」
「神をも恐れぬ所業だな」
「まぁ魔王(笑)ですし。」
俺たちは、にぎやかに、大富豪や王様ゲームをしながら楽しい夜を過ごしていった。
アキラside end
□ ■ □ ■ □ ■
召喚者の円卓
「「あっはっはっはっは!」」
道化師とフードの子供がそろって笑い声を上げる。
対して、神官は憤怒の表情で震えている。
神託を利用して、アキラを抹殺する為、腕利きの臨界者を刺客に送ったのだが、よりにも寄って最弱と侮っていた道化師が召喚した田中に瞬殺されたのだ。
召喚当初、戦闘能力が無いと侮っていたアキラと田中がいち早く、臨界者に到達し、それでも戦力外と侮ってた為、当時は溜飲が下がったのだが、蓋を開けてみれば、フードは最強とも言えるアキレウスの転生体を召喚しており、そして今回の田中である。
子供と道化師の感に触る笑い声に怒りに震えるが、自分の手駒は未だ、尽きていない。
未だ勇者は健在だし、対アキレウス用に用意した手駒、人の狂気の結晶である兵器が有るのだ。
「笑ってる場合ですか!カグヤとアキラが手を組んだだけでも頭が痛いのに、今回の伏兵ですぞ! あの反逆者はこの場に攻め込んでくるやもしれないんですぞ!」
二人は笑うのを止めず。 聖女に至ってはホッとするような空気を出す。
貴婦人も、笑いを堪えている風だ。
元々、人間とアースを愛している少数派だった彼女達にとってこの結果は好ましいものだった。
「……忌々しい奴らめ。 だが、次の刺客は桁が違うぞ」
誰にも聞こえない小声で呟き、後ろで笑う二人の声に背を向け神官はその場を去った。
□ ■ □ ■ □ ■
神殿内
……其処に、魔力を封じられ、身体の自由を奪われた男が飛ばされていた。
アキレウスの転生体を狩る為に送った斥候。
斥候とは言え、今まで、数多くの英雄、為政者を狩ってきた腕利きの暗殺者。
教会の刺客の序列第四位の異端審問官をを一方的に叩きのめした最弱の七英雄 田中・ヨシツグ
今まで、戦乱に参加せずにいた眠れる獅子が目を覚ましたのだ。
計画を早める必要がある。
「アレも出撃していたのが幸いだな、上手くいけば、七英雄全てを葬り去ってくれる。」
「しかし、よろしいのですか?我らが女神もあの場にいますが……」
「我らの教えに必要なのは、偶像だ……この際、天に帰ってもらおう。プロジェクト・Sの成果を見るいい機会だ。」
神殿の最暗部 異端審問局
その闇が産み出した、最強の怪物がアキラ達に迫ろうとしていた。
その頃、アキラ達は……
「「「「「「王様だーれだ!?」」」」」」
「私だね~ じゃあ アキラは今から、私にされることに抵抗しちゃ駄目。」
「オイこら! 何をする気だ!」
「そんなこと恥ずかしくて言えません♡」
「でもカグヤん ちゃんと番号で言わな無効やで?」
「そ、その通りです! ウチの主人を名指しで破廉恥な真似をしようなんて…させませんよ!」
「ルールに則って合法的にヤレルゲーム……行けます!」
「ビビちゃん? 君…やる気ね。共同戦線を張らない?」
「ルーちゃん? あんまりうちの子に悪影響のある真似せんといて欲しいねんけど…」
「兎に角、番号を宣言してやり直し…」
「じゃあ 4番……」
「……お前、エスパーか何か?」
全く危機感を持たずに楽しんでいた。




