これは午後八時から、午後九時にかけての出来事
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前回のあらすじ、アキラ終了のお知らせ
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「これより、アキラ・ワタナベの拘束時間の分配会議に移るッス なお、賞金一億ゼニーは後日均等に山分けとしますが、副賞の拘束時間は24時間でしたが、これをアキラ捕縛にどれだけ貢献したかで時間を割り当てるっス、なお司会進行は中立の立場を取れる私、マリア・S・サクストンが行うっス。」
「マリア君?俺のこの扱いは何だ?」
「え~見ての通り、アキラさんは最上位級の拘束魔法、クルトの魔剣、とナミ様、クラリス王女様、カグヤ皇帝陛下、コリンズ女史、テレサさん、ミアータ女史、田中氏、スコールハート女史、マグドレア親娘達の結界で封じられている為、逃げれません。」
俺は現在、ギルド会議室の下座に座り、椅子に縛り付けられ、マリアの言うとおり、何重もの封印魔法をかけられているのだ。
俺はどこぞの魔王か邪神ですか? と言う程の結界だ。
皆が俺をどんな風に見ているかよくわかる仕打ちだ。
・・・・・・さて、どうやって逃げ出すか。
「それでは、先ずはアキラさんの相棒、ナミさんからどうぞ・・・」
みんなの視線がナミに集まり、ナミが会釈して答える。
「私の功績ですが、契約関係、経路を一時的に断ったためにアキラは【精霊化】と一部の強力な精霊魔法の使用に制限を掛けたこと、結界を張ったこと、午後7時以降、満月で霊力が満ちた時に【闇撫】【ディラックの海】のスキルで捕縛に一役買ったなどですね。」
「ふむ、それで何時間の拘束を希望しますか?今回、捕縛魔法をかけ、告白した女性が多数だったため時間を分けることにしましたが・・・」
「8時間の拘束を希望します。精霊化状態のアキラに対抗できる人材は限られています。 対抗馬だった同じ契約者のカグヤさんも無契約状態だったアキラに敗北していた以上、今、この場にいる者たちがアキラを捕まえれたとはとても思えません。 ですが、其れではこの会議をする意味もありませんし今回は、三分の一で譲歩します。」
オイオイ、我が嫁ながら大きく出たな・・・・・・カグヤがなにも言わずに微笑んでるのが逆に怖い。
「さ、三分の一ッスか・・・・・・で、では他の方にも聞いてみましょう・・・コリンズさん?」
流石にそのままカグヤに渡すと話が進まなくなるのを悟ってか、コリンズに渡すマリア・・・流石だ。
「私の功績か・・・【回答者】の宝剣でアキラの動きを更に制限した。 精霊化など、只の出力強化に過ぎんが、今回、アキラのあの不可解なスキル・・・個人情報の秘匿のためスキルの詳細は省くが、其れを惜しみなく使ったゆえでのあの苦戦だろう、精霊魔法も私が完全に封じたし、結界の件もある・・・精霊化を防いだだけで、三分の一とは疑問に思うな、私が三分の一と言うなら納得するが。」
はい、逆効果、完全に火に油です。
この人も譲る気全くない人です。
「あ、あははは、で、ではカグヤ様?どうぞ」
ヤケになったか火薬庫の中に核弾頭を放り込むマリア。
「結界は言わずもがな、アキラの動きについて来れるか、圧倒できるのは私のみです。如何にスキルや切り札を封じたとは言え、それでも逃げ切られていたであろうなら、私がいなければアキラに触れることもできなかったのでは? 私も三分の一は欲しいですね。」
はい、この女神達、譲る気ありません・・・火花がちってます。
「つ、次行ってみましょう! クラリス陛下 お願いします!」
悲鳴の様に声が裏返って王女に水を向けるマリア。
俺が普段味わっている苦労はこんなもんじゃないぞ?
「私は、アキラさんとデートができれば、いいので1、2時間ほど貸してくだされば十分です。部隊を展開し、アキラさんの切り札を引き出したこと、最後にクルトの魔剣を投擲して、魔法を封じ込めた位ですし、贅沢言えません。」
謙虚!その言葉に、全俺が涙したね! しかも只のデート希望とは・・・・・・
俺を捕まえるのに国軍を呼び込んだお姫様とは思えませんな!
「それに1時間あれば十分です。イケル、イケます!ヤレます。月を計算すれば一回で・・・でももっとシタイし。」
聞こえない、清楚な姫様が口にしてはいけない言葉なんて僕には聞こえませんよ?
俺、疲れてんのかな?
「あ~と、アリシアさんは?」
「私は一度、捕獲寸前までいけた事・・・そ、それにアキラにキスまでされて・・・決め手になったのも私が援軍に来たことだし、コレはもう私の優勝でいいんじゃないかな!」
うん、お前は自分の主の謙虚さを見習え?あと、それ言ったら会議の意味なくね?
■ □ ■ □ ■
会議は踊り、みんなの自己主張が続き、くたびれたマリアがある提案というか疑問を口にし、事態が動き出した。
「というか、クレアさん、ノエルさん、ナミ様、カグヤ様、コリンズ女史、クラリス王女、アリシアさん、テレサちゃん、あと何故かアニさんの計10名が先生の拘束時間を求めてるんですから一人頭、現在2.4時間つまり、2時間24分拘束出来るんすけど・・・というかアニさんはなんでアキラさんを? それが知りたいんスけど。」
「・・・・・・アキラにその時間分、おごってもらう、バイキング形式で。」
「アニさん! 私が王宮のフルコースをご馳走しますので、時間分譲ってください!」
「アニ、私はロマリア料理に精通しているぞ!」
「帝国は巨大国家、シン、ゲルマニア、ジャカルタ、ルーシ、中東など、アジア圏の料理各種を揃えています。」
「・・・・・・交渉成立、カグヤに私の時間を譲る。」
「「クッ!!」」
「よし!」
悔しがるクラリス、ルー。ガッツポーズのカグヤ。
「はい、アニさん辞退&カグヤさんに時間譲渡しました! これでカグヤさんの持ち時間は4時間48分になりましたが、まだ続けますか?」
「当然です。」
「というか、皆で絞り尽くせばいいのでは? そうすれば時間を共有できますし、絞りきった後でも、回復魔法各種のスペシャリストがいますし・・・」
悪魔使いが俺に死刑宣告を言い放ちました。
全員目から鱗状態です。
「そ、その手が」
「でも、確かにあの量は一人では受け止めきれませんし・・・」
「そ、そうなのか?」
「ああ、そういえば私も何度も気をやったね~」
「わ、私はまだ早いと思うんですけど・・・」
「こういうのは早いうちに経験しとくもんよ?いいじゃない、初めてが好きな相手で」
「ア、アキラと一つに・・・」
「な、何度でも ゴクリ」
「・・・お腹すいた」
「オイ待て━━━━!! 全員正気に戻れ! マリア君!? 君もなんてこと口にしやがる!!」
全員の目が狩人の目をしている!
「えーだってハーレム宣言したんですよね? だったら10人・・・いや、アニさん除けば9人か・・・それくらいできるでしょう? 三種の神器どころか全員タイプ、個性いろどりみどりでロリやダークエルフ、ツンデレ、女神、ヤンデレ、妹、シスター、大和撫子、アルビノ、委員長系、スポーツ女子とかやりたい放題じゃないっすか、皆さんお幸せに。」
「年齢的にも道徳的にもまずいこが混じってるんだが!?」
「あ~アリシアさんとクレアちゃんですか? 正式な教師じゃないんだからyou やっちゃいなよ! あと14歳以上なら問題ないんで、この際だから味見すればいいんじゃないっすか?」
「現代社会か異世界社会か知らんが、性に対して軽すぎやしないかオイ!!」
「それじゃ皆さん~お疲れっした~お楽しみに~ベッドは大きいのを用意しないといけないっスね?」
「王宮の私の天蓋ベッドを進呈します。 ナミさん取り寄せお願いします。」
「任せてください、あ、その前に順番をジャンケンで決めましょうか?」
「また、幸運吸収を使う気か?」
「そ、ソンナコトナイデスヨ?」
「それじゃ、先生 私からアドバイスを・・・・・・死ぬな!」
「うるせー!」
ヤバイ、早く、脱出しないと、俺の貞操が!一日中で済むはずが無い!
最悪、約束を反故にしてどこかに拉致られて絞り尽くされる可能性もある!
早く逃げださなくては!
夜はまだ始まったばかりだ・・・
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はい、アキラの命運は如何に!?
そして投票もよろしくお願いします!




