忙しい人のためのハイスピード異世界転移ってタイトルの愚痴エッセイ
※お求めのジャンルはエッセイカテゴリで間違いありません。
えっせーはスクロールバーの中ほどから始まります。
※お求めのジャンルはエッセイカテゴリで間違いありません
物語は落下から始まった。
翻る髪。なびくスカート。ちょ、捲れる。なに。
ちょっと待ってさっきまで私、鏡の前で、学校行く前のルーティンこなして……
櫛は? 化粧水は?
眼下を見る。
おどろおどろしい暗黒に底から滲む様な赤。
なんかよくわからないけど邪悪な感じのアレ。
ものすごい高度から高速で落下中だという事だけはわかる。
いや死ぬ。
これ下まで行ったら死ぬ。
確実に死ぬ。
何が何やらよくわからないが緊急事態。
日常からいきなり放り出された阿鼻叫喚。
な、何か。
助かるための何か!
藁にもすがる思いで周囲を見渡す。
周囲っつったって数秒後には丸っと別の空間にスライドしてんですけど、周囲。
しかし、見れば、落下中の私とほぼほぼ同速度で、同じく落下中と思しきご立派な白髭の老人。すげェ角度で上になびいてんぞ、髭。
チンケな平泳ぎみたいな無様な移動方法で、こちらへと身を寄せてくる。
「…………!! ………………!!!!」
あ゛ーナンダッテー? 風切りでよく聞こえない!
ヘコヘコとこちらへ接近する老人を見守る事数秒。
いや待っとる時間惜しいんだが。
「よ、よく来てくださった勇者よ!!!!」
おん?
「あ、貴女は、今現在魔王の手によって崩壊しつつあるこの世界を救うべく異世界よりなんか都合よく召喚された15歳の少女!!!!」
「説明ありがとう!!!!」
「引き受けてくださるのか!?」
「脅迫ですらない強制しといてよォ!!!!」
「よろしくお願いしますじゃ!!!!」
「ああもう崩壊ってあとどのくらい!? ずいぶん切迫して見えますけどォ!?」
「ご、五分くらいですじゃ!!!!」
「秒読みじゃねぇか!!!! なんで呼んだ!? あきらめろよ!! 巻き込むな!!」
高速で落下中になんかもじもじと手元で指ツンツンする老人。
いやそんな悠長なことやってる暇ないんだよ!
余命あと何文字だよ!?
はやく! 次の展開はやく!
「こ、腰を見てくだされ!!」
「ふぁっ!?」
みれば、なんか豪奢な。
それでいてデザインレベルとしては決して"ぼくのかんがえたさいきょうのけん"の域を出ない様な。
しいて言うなら"私の想像力の限界"って形した長剣。
「こ、これは!?」
「それはこの世界に伝わる伝説の──」
「わかった!!!!」
「わかったの!!!?」
「だってコレ、そういうモンだもん!!!!」
魔剣:対極のヴァーサス (The anti ultimate "Versus")
今回はお粗末な長剣の姿をしているが、時代、場所によってあらゆる姿に変わる。剣の形をしていない事すらある。総じて強大な脅威の出現に呼応して出現し、その出現は"当然"として扱われ、ある時は宝物殿の最奥に、ある時は名もない剣士の剣帯に、突如として出現する。"使用者は其れが出現したことを疑問に思わない"
今出現って5回言ったがそれも疑問に思わないでほしい。
どんな脅威にも必ず敗北しない性質を持つ。
勝利できるわけではない点に留意。時代時代の驚異の前に当然として現れ、必ず痛み分けの形で打倒し、消えて行く。
「ねェ今の地の文っていうか説明文必要だった!? 出現した段階でわかってんだよ! そう言う設定ダロ!? こちとら時間がねェんですよ!!」
「そ、そうは言われましても読者の手前……」
「メタいこと言ってんじゃねェェェェェ!!!!」
落下は最終段階。
眼下にはぽっかりと口を開けた悪魔。
これまた私の想像力の限界って形した、なんか巨大な魔王。
剣を鞘から引き抜き、素人ながらがむしゃらに刺突の構え。
「頼みましたぞ! 勇者殿!」
「っていうかさァ、剣の設定的に──」
「なん
で
すと
!?」
「アタ
シっ
て
ぇ 」
魔王倒す為だけに呼ばれた消耗品ていうか
──生贄じゃね?
……あ、もう、いいや。
行こう。ヴァーサス。キミでは勝てないが、キミでなければ倒せない。
らしいよ。
いや落下の衝撃で私の身体がひしゃげるのが先か、剣の切っ先が魔王に刺さるのが先かって塩梅で。
最後に煌めく、魂と刃の美しき──
ドガす。
ちゅどぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!!!!!!!
物語オワタ\(^o^)/
※おもとめのじゃんるはえっせいかてごりでまちがいありましぇん。
あ、ハイ、すみません。
いやあのですね。
カッコイイ魔剣の設定考えてですね。
あっしだって流行っていうか、昔流行ってた(とあっしが思ってた)モノの一つや二つ、書いてみたいなって思ったんですよ。
いせかいてんいーってやつぅ。
ウッキウキで設定とか考えてですね。
で、1話で終わっちゃうわけですよ。
あれ、おかしいな。
あっしの頭の中ではもっと重厚で壮大な、"あっしのかんがえたさいきょういせかいてんい"が繰り広げられるはずだったのに。
いや、この後を無理矢理続けて書くのが所謂ホットスタート論って奴だったりするんでしょうか。こうですか!? わかりません!!
ようし、ほんならいっちょう。
~~~~~~~
魔王の存在があった。
想像を絶する(って書いておけば描写サボれるかな)戦いがあった。
かつて、ナーン・チャティ大陸と呼ばれた地があった。
が
もう無い。
(女子高生では勝てなかったのだ……!)
完。
~~~~~~~
ダメじゃん
……ダメじゃん!!
もういいや後のボヤキ(この文章)をエッセイだって事にして丸ごとエッセイに載せてしまえ、と。
あ、ちなみに落下してたのは茶髪でセミロングが可愛いジョシコーヘーの「ハルカチャン」です。
もうお話終わっちゃったし二度と出て来ませんが。
それはおいといて
なんだかんだ尊重するようなこと言いながらね。
心の何処かで当時量産型小説云々言われてた有象無象の事見下してしまってた自分がいたんでしょうね。
愕然としたんですよ。
いやみんなよくこんなもん(諸兄方の作品を貶める意図はありません。あっしとは違うのできっと素晴らしいものを書かれているのでしょう、キットネ!)長々と単行本一冊分以上書き連ねてんな、と。
自分で興味のないものを延々と描き続けられるわけがないんですよ。
数年前の流行の様なときに、ベストセラーの後発として書籍化までこぎつけた諸兄方はいったいどういう心境で執筆してらしたんでしょうか。
いやいや流行に、読者の、購買層の、所謂お金をおとしてくださる方たちの、求める物の中に。
"如何にして自分の癖を混ぜ込むか"
って話なんだよ。と。
著名な作者様が某SNSかなんかで言ってたような言ってない様なホントはもっと違ったこと言ってたのに思い出して言ってるからってすげぇ自分バイアスかかってこの文章になってるような、そんな気がしますが。(早口)
つまり量産型だと型にはめられようが面白いもんは面白いし、そう書くのが物書きの技量ってもんなんでしょうが。(とても早口)
いやムリ。(苦渋顔)
書きたくないものは書きたくないんですよ。
書きたくないものが書けるってそれだけで才能だし、能力だと思うんですよ。
書きたくないものを"書きたいものにしてしまう"ってのは奇跡の親戚みたいなもんで。
だから。
なんていうか。
今も昔も華々しくデビューした作家様たちをうらやむ声ってそこかしこで聞くんですが。
あの人たちもあの人たちで別に何の苦労もなくあの立ち位置に居るわけでもないんですよ。やってみたことが無い人にわからないというか、なんか一足飛びに都合よくそこに居るように見えるってだけで。
一部の例外以外目に移りません、とか言ってたって欲しいもんは上から都合よく降って来て与えられたりしないし。
そりゃあね。
あっしの様な趣味の物書きで、自己満足で書いてるって割り切ってるようなのでもですよ?
ちょっとくらい。
ちょこ~~~~っとくらい読んで、反応返してくれる人が居ないかな?
チラッチラッ|д゜)
とか思いますよ?
でもね。
二物を得るにはそれなりの対価が要るんです。
「世間」と乖離してない「自分」なんて自我じゃない(乱暴)けど
「世間」と「自分」が乖離してて、それでも反応がほしかったら少なからず「自分の方」を殺す必要があるんです。たぶん。
あっし等のような趣味の物書きはね。
自分で書きたいものを書いて、書きたかったものが出来上がるだけ、ってことに。
もう少し満足しなきゃいけないんじゃないかな。って。
すんすん……(ノД`)・゜・。
よければ作者旧作品「まけんのおはなし」もあわせてどうぞヽ(゜∀゜)ノ




