表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/41

40 書祖

 太和四年(230年)、鍾元常、洛陽にて没す。

 その筆は政を動かし、国を導いた。


 理を執り、世を執る。

 乱世のただ中、彼は知と策を筆に託し、書をもって天下を執ったのである。


 その筆跡はやがて、ひとつの書体として結実した。

 八分の隷を正し、真に転じたその形は、『鍾繇体』と呼ばれる。

 のちの王羲之おうぎしも、欧陽詢おうようじゅんも、その源を鍾繇に見たという。


 時は流れ、魏は晋に継がれ、やがて天下は再び統一へと向かった。

 その歩みの根底には、鍾繇が刻んだ文字が息づいていた。

 乱世の書は人を導き、未来へと橋を架ける。


 人はやがて鍾繇を「楷書の祖」と呼んだ。


 彼の筆は紙に、史に、書の道に宿り、千年を越えて伝わり続けている。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ