表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
箱庭  作者: 梅木しぐれ
5/13

「てんじょうでひかっているあれが、すきなのですか?」


「星が好きなんだ」

 そう言って笑ったあの人の横顔は、あの人が指さす天井に投影された宝石のようにきらきらと煌めいていた。

「てんじょうでひかっているあれが、すきなのですか?」

「あれはただの映像。俺が好きなのは、本物の夜空に輝いてる星! ……っっても、俺も本物の星は見たことないケド」

 子どものように拗ねるあの人は、唇を尖らした。



 なんだか、その横顔が、不思議で、不気味で、素敵で、わたしの身体はどこも悪くないはずなのに、胸が苦しくって、呼吸ができなくって、苦しいはずなのに、気持ちよくって、ずっと、ずっと、ずうっと見ていたくって、その頬に触ってみたくって、手を伸ばせば届く距離にいるはずなのに、透明な硝子がわたしとあの人を永遠に会えなくする。



こんな薄い硝子板一枚あるだけなのに、こんなにも、そう。




あの人が好きな空に輝くとされる星よりも――――――遠い。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ