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『連載型エッセイ集』

新・私のエッセイ~ 第261弾:某・NHK大河ドラマからの、セリフの「文字起こし」エッセイ♪

掲載日:2025/09/03

 ・・・幕末に、


 当時の不治の病、


 肺結核はいけっかく罹患りかんし、


 若くして命を散らした、


 新選組しんせんぐみの天才剣士・・・


 『沖田総司おきたそうじ』。


 せまりくる死の予感の中、


 やせほそり、体力が日に日に落ち・・・


 ときには喀血かっけつしながらも、


 それでも、


 残された最後の日々を精一杯生きた、


 彼・・・沖田と、


 ともに支えあい、「一流の剣士どうし」として認め合い・・・


 おたがいに敬意を抱いてきた斎藤一さいとうはじめとの、


 せつなくもすがすがしい会話を、


 以下に、2つ紹介します。


 2つ目は、


 沖田と斎藤との、


 「実質的な別れのシーン」ですね・・・。


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 【沖田総司おきたそうじ斎藤一さいとうはじめの会話・その1】


 沖田:「斎藤さんは・・・なんで、見舞いにきてくれるんですか?」


 (斎藤、立ちあがりかけて、じっと沖田を見る)


 沖田:「いや・・・あの・・・うれしいんですよ。うれしいんですけど、なんていうか・・・『斎藤さんらしくない』から。」


 斎藤:「・・・またくる。」


 沖田:「私は、斎藤さんのようになりたかった。・・・ずっと思ってました。私は、斎藤さんを尊敬しています。

 けっしておごらず、ムダぐちは叩かず、仕事はきっちりこなす・・・私は・・・あなたのような剣士になりたかった。」


 斎藤:「やめとけ。・・・俺のようにはなるな。だから俺は、おまえを気にかけてる。」


 (斎藤、クールに去る)


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 【沖田総司おきたそうじ斎藤一さいとうはじめの会話・その2:縁側えんがわに仲良く座ってのシーン】


 沖田:「来てくれて、うれしいです。」


 斎藤:「・・・いつごろ死ぬんだ。」


 沖田:「たぶん・・・夏の終わりぐらいかな・・・。」


 斎藤:「おまえはいいな。」


 沖田:「・・・なにが、ですか?」


 斎藤:「おまえはいくさに出たことがないから分からないだろうが・・・もう『かたなの時代』じゃないんだ。」


 沖田:「・・・土方ひじかたさんも言ってました。」


 斎藤:「人をるしか能のない人間は、これからどうやって生きてく・・・?

 いまは薩長さっちょう相手に戦っていればいい。

 だが、もし生きびて・・・」


 沖田:「・・・ちかごろ思うんです。

 この200年、ずっといくさがなくて、いよいよ世の中が不穏ふおんになってきたら・・・『刀の時代』は終わっちゃった。

 その、ほんの短い間に私はこの世に生まれて・・・近藤さんたちと出会って、京で『新選組』として働けた。

 ・・・なんて自分は、運がいいんだろう・・・って。」


 斎藤:「・・・それをいうなら、俺はもっとツイてる。

 もしも近藤さんに出会わず、薩長のがわについてたら、京の街でおまえと戦ってたかもしれない。

 ・・・俺はまちがいなく、負けてたよ。」


 (斎藤、微笑して立ちあがり、そっと沖田の肩に手を置く)


 斎藤:「・・・すずしくなるまえに、また来る。」


 (沖田、ゆっくりと立ちあがって、そんな斎藤をじっと見つめ・・・無言で見送る)

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