○第5話~動き出す運命~
お待たせしました!最新話投稿しました(≧▽≦)
少しのトラブルはあったものの無事にピクニックを終えたリオンは屋敷へと戻ってきていた。
「…。いよいよ…。か。」
リオンはそう呟きながらパタリとノートを閉じた。
─ 今夜、家族を殺した奴らが現れるハズだ。
私の記憶が正しければ奴らが屋敷を襲撃したのはピクニックに行った日の夜だった。
「さぁて…。借りはしっかりと返させてもらおうか。」
リオナと居たときのリオンからは想像出来ないような邪悪な笑みを浮かべながら笑っていた。
─ まぁ、邪悪な笑みなのはしかないだろう。いくら幼少期に戻ろうともリオンの中身はあの魔王軍参謀『空虚のリオ』…。その知謀と悪辣な策略により幾度となく人類を追い詰めた人物なのだから。
「さて、まずは下郎が来たら分かるように探知系の魔法を仕掛けておくか。」
リオンは屋敷から出るとせっせと地面に魔法陣を設置していった。
「ふぅ…。こんなものかな。」
リオンは満足げに呟いた。
─ 準備万端。これで夜まで待てば良いだけだ。
リオンは下郎共をどうしてやろうかと楽しみにしながら屋敷へと戻って行った。
その日の夜…。
「…。来たか。」
ベッドから音も無く抜け出したリオンは転移魔法を使い下郎共の前へと向かった。
─ 空虚のリオの衣装を白くした衣装を身に纏って。
「ようこそ襲撃者の皆さん。」
と、リオンは今まさに屋敷に侵入しようとしていた黒ずくめの人物達に場違いに思えるような明るい声でそう言った。
─ きっと仮面の下は満面の笑みに違いない。
何故なら自分を不幸のどん底に突き落とした元凶とも言える奴らにとことん仕返しをするチャンスが巡ってきたのだから。
黒ずくめの人物達は一斉に剣を抜く。
不審者がいきなり現れたにも関わらず落ち着いた様子で剣を抜く様から恐らく黒ずくめの人物達はかなりの手練れであることが伺える。
─ ふむ、人数は…。6人といった所か?立ち居振る舞いからかなりの手練れのようだな。この身体に戻ってからの初戦闘だが、まぁ何とかなるだろう。
リオンはスラリと剣が仕込まれた杖『剣杖』を抜き、構えた。
その数分後…。
黒ずくめの人物達はたった1人を除いて全滅していた。
─ もっともその最後の1人ももう虫の息だ。
「お前は一体…。」
「知る必要は無い。お前ももう直ぐ死ぬのだからな…。安心しろ。あんたのお仲間もそう遠くないうちに全員送ってやるから寂しいこともない。」
ザン!!
「…。これで第一目標はクリアだな。これでとりあえず未来は変わったハズだ。」
リオンは剣杖に付いた血を払い剣杖を納めた。
「しかし思ったより時間がかかったな。子供の身体なのもあるが、やはり間に合わせの剣杖ではしっくりこないな。近いうちに取りに行くか…。私の愛杖、『聖魔剣杖クリフォト』を。」
リオンは欠伸をしながら自分を部屋へと戻って行った。
─ その様子を見ていた者の存在に気付かぬままに。
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