○第2~『勇者』・リオナ~
お待たせしました!最新話投稿しました(≧▽≦)
ひとしきり甘えた事で満足したらしいシオンが部屋を出て行ったのでリオンはノートを机から取り出すと、とりあえず覚えている出来事を書きあげるとそれを指標にこれからの行動予定を書き出した。
「…。よし、まずはこんな感じでいいだろう。」
リオンは出来上がった予定表を満足そうに見返すとパタリと閉じて鍵のかかる引き出しにそっと納めた。
「さて、最初に潰すべきイベントは『アークライト公爵一家誘拐殺人事件』だな。」
─ 私の不幸の始まりにして『空虚のリオ』の原点。これを潰さなければ意味が無い。
アイツらをどうやって甚振ってやろうか…。
リオンが悪い笑みを浮かべていると、コンコンとドアをノックする音が聞こえた。
「セバスチャンです。リオン様。」
「入れ。」
リオンが入室を許可すると燕尾服を身に纏った所謂ロマンスグレーな人物が入ってきた。
彼は『セバスチャン=ロードライト』。アークライト公爵家に仕える執事長である。
「リオン様。リオナ様がいらっしゃいました。客間でお待ち頂いておりますのでお迎えに参りました。」
「お!もうそんな時間か。分かった。」
リオンはセバスチャンと共に客間へと向かった。
─ リオナ=ヴァレンシュタイ…。
ヴァレンシュタイ公爵家の長女にして後に勇者になる少女。未来にリオンを殺す者。
「すまない。待たせたな。」
リオンがそう言いながら客間に入ると長い絹のような銀髪をポニーテールに纏めた少女が青い瞳を輝かせながら飛びついてきた。
「リオン兄ちゃん会いたかったよ~♪」
「そうかそうか。私も会いたかったぞ。」
嬉しそうに尻尾を振っているチワワとそれを抱きしめる飼い主の姿を幻視出来る光景をセバスチャンは微笑みながら見ていた。
「さて、今日は『ホマロアの森』でピクニックだったよな。」
「はい♪楽しみにしてました♪」
リオナはニコニコしながらそう答えた。
そう。今日はリオナとピクニックに行く約束をしていたのだ。
─ …。と、言うことはセント・ノワール学園への入学の1週間前か。
この世界では貴族の子女は5歳になる年から15歳になる年まで学校に通う義務が有る。
当然、前回の世界でもリオン達も通っていた。
「それじゃあセバス。行ってくる。」
「いってらっしゃいませ。」
セバスチャンに見送られながらリオン達はアークライト邸を後にするのだった。
「お弁当楽しみですね♪」
「そうだな。」
リオンはニコリと笑った。
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