2の九、~8/19
誕生日を迎えられた、一年を生き延びた。
その事実が、とてもしみじみと有難く、けれど実感の伴わない、ふわふわとした感じ。
何とか、心の内にあるものを歌にしてみたいが…。
ただ、確かに、この短歌を続けてきたことは、自分の心の内を外から眺め、悲観にも諦めにも惰性にも流されない様に保つことで、闘病の支えになった。
そして幾何かの人が、ここに訪れてくれた足跡を感じると、短歌を続ける気力にも繋がった。
読んで下さった方々、この一年の私のsurviveを支えて下さったこと、感謝いたします。
さて、一年を生き延びて、まだしばらくの手ごたえがある体調。切除不能の膵癌患者としては、かなり幸運であり、他の患者の希望を抱かせる事例となりつつある。より闘病記録としての充実を図るべきかもしれない。その思いからも、タイトルに病名「膵癌」を明記していこうと思う。
また、ここまでの治療略歴も近々の更新で載せておきたい。
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峻険な 先の見えない 道なれど
再び古希へ 歩み始める
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ありがとう 貴女がここに いてくれて
生き延びられた 一年だった。
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ただ生きた 一年だった
それでいい
そうも思えた 一年だった
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生まれた日 我を囲んだ父母も
祖父母もいない
生命はリレー
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後悔も 心残りも 無くせても
死を受け入れる 準備はできない
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さて、ここで
立ち止まっても いられない
黄泉平坂 まだまだ登れ
今までは気にしておりませんでしたが、励みに星が頂けると嬉しいです。
見るたび、毎回、星の数が変わるなんていうのも楽しい。
星一つでも、ミシュランだと思えば光栄ですからね。