2の七、~8/11
8/8から二泊三日で青森へ。目当ては三内丸山遺跡と奥入瀬渓流。
縄文時代の、稲作を知る前の人類の豊かな文化。土地を争わないから、集落同士の戦争が無い。しかし黒曜石やヒスイの分布から、交易は広く行われており、祭儀も、装飾も様々に工夫されて、そこには確かに「創造」「表現」が存在する。
奥入瀬渓流は人類の歴史を超えて、地学の時間が流れている。一方で緑と水の、生命の多様な時間が、「今」を輝きながら流れてもいる。
「今」を生き切らなければならない私にとって、それは貴重な学びなのだ。
今回の旅行の歌は、6首におさまらない為、早めに次回投稿して、残りも掲載したい。
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名も富も 求めぬ 「創」に 込めたのは
祈りであろう
縄文の人
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稲作の 呪いを知らぬ 縄文で
暮らしを愛し
ひたすら生きる
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土地がまだ 大地であった 縄文で
ヒトは確かな 今を生き抜く
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地を襲い 生命根こそぎ薙ぎ倒す
火砕流の跡
奥入瀬渓流
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奥入瀬に
大地の 森の 人、苔の
幾重の層の 時が流れる
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六十年 都市に染まった病身を
浄める 水と 緑の奥入瀬