表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/42

2の四、~7/6  

 東京に海洋調査の専門家で船長さんの弟、芦屋に看護師で助産師の妹がいる。しっかり者の弟妹で、私が不肖の兄の構図だが、癌の発病からずっと気を遣ってくれている。確執もない穏やかな肉親との心の遣り取りを歌にすることは難しかった。が、何処かで歌っておかなければ、と思い、一首作った。

 読み聞かせを再開した。これは嬉しかった。仕事をしない今、生きているこの社会に、何か還元できる実感を持てるから。

 千葉のQST病院でCTを撮り、異常なし。来週はPET。これで異常が無ければ、61歳誕生日に王手だ。



 ************



 還暦の 女神の裸身 露天風呂

 病んだ痩身 恥じつつ 傍に


 ************



 弟妹に ラインで病状報告を

 返信の速さ 胸 熱くなる


 ************



 読み聞かせ まだ伝えたい 言葉あり

 子らの笑顔を 生命(いのち)の薪に


 ************



 カート押す ボンベを繋ぐ 杖をつく

 皆、各々の 比良坂登る


 ************



 文字も消え 雨に穿たれた 石碑らは

 妄執解かれ 笑みて佇む


 ************



 CTで 今、再燃は 無いと知る

 ならばひたすら 歩む 歩める


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ