2の四、~7/6
東京に海洋調査の専門家で船長さんの弟、芦屋に看護師で助産師の妹がいる。しっかり者の弟妹で、私が不肖の兄の構図だが、癌の発病からずっと気を遣ってくれている。確執もない穏やかな肉親との心の遣り取りを歌にすることは難しかった。が、何処かで歌っておかなければ、と思い、一首作った。
読み聞かせを再開した。これは嬉しかった。仕事をしない今、生きているこの社会に、何か還元できる実感を持てるから。
千葉のQST病院でCTを撮り、異常なし。来週はPET。これで異常が無ければ、61歳誕生日に王手だ。
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還暦の 女神の裸身 露天風呂
病んだ痩身 恥じつつ 傍に
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弟妹に ラインで病状報告を
返信の速さ 胸 熱くなる
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読み聞かせ まだ伝えたい 言葉あり
子らの笑顔を 生命の薪に
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カート押す ボンベを繋ぐ 杖をつく
皆、各々の 比良坂登る
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文字も消え 雨に穿たれた 石碑らは
妄執解かれ 笑みて佇む
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CTで 今、再燃は 無いと知る
ならばひたすら 歩む 歩める