11/42
十一、~12/3
●重粒子線治療に備え、しばし抗癌剤はお休み。治療が始まれば抗癌剤も併用されるが、抗癌剤gは無いと体調がいいというのは、おかしな気分。普通の生活、そして歌も癌を意識しないものが増えるだろう。それでも一刻も忘れることなど、出来はしないのだ。そういう状態の「生」というものと、今、向き合っている。
息子の芝居は、「星の王子様」と「「日々の泡」が下敷きになっているので、それにちなんだ歌も。親馬鹿である。
新たなる 治療に入る
前を向け
それでも厳しい 2年生存
************
星の鈴 砂漠の井戸を 尋ね来て
都市に彷徨う 日々は泡沫
************
泥濘の 温い眠りを 振り払い
自他の血で染め 咲き誇れ花
************
世の中に これほど多く 癌患者
yahooニュースで 初めて気づく
************
ありふれた 悲劇の中で 試される
どう生き 語り 死んでいくのか
************
散る前に 鮮やかな朱 身に纏い
一差し舞った 紅葉の退き際