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みかんマーマレード ~ご当地アイドルから異世界のアイドルへ~  作者: michu-hiryo
第1章:導かれる光の種
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第2話:リーナの奇妙なダンス

イルミナス村の祭りは賑やかに続いていた。踊り子たちが華麗な舞を披露し、笑い声や歓声が会場を包み込んでいた。リーナは家族と一緒に、そんな楽しい光景を堪能していました。


祭りの様々な出店や屋台で見る物全てが斬新で、リーナの心はトキめいていました。しかし、特に彼女の興味を引いたのは中央の広場で輪になって踊る村の人々でした。その場にいるだけで楽しそうに踊っている彼らを見ると、リーナも参加したくなったのです。


「パパ、ママ行くやろ?」リーナは駆け出していきました。


リーナが参加した瞬間、彼女の身体が不思議な動きをし始めました。それはまるでヒップホップのようなバレエ、ストリート系のようなこの世界では異


様に見える摩訶不思議なダンスだったのです。リーナ自身もそのダンスに驚きながらも、どうしても止めることができませんでした。


村の人々も驚いた様子でリーナのダンスを見つめていました。「おいおい、あれはなんだ?」と一人が声を上げました。「不思議だけど勝手に体が動いちゃうんだよ」と別の人が答えました。


それはまさにダンスそのものであり、彼女の身体が自然にリズムに合わせて踊っていたのです。


「リーナ。それはなんなの?いつ覚えたの?」母エリアナが不思議そうにリーナのダンスを見つめていました。


リーナは小さな肩を上げて「ん〜ん。自然に体が勝手に動くんよ」と答えました。彼女自身もなぜそのようなダンスを踊るようになったのか理解していなかったのです。


「それにしても、面白いダンスだね。他の子たちにも教えてあげようか?」グレイソンがリーナに微笑みかけました。


リーナは目を輝かせて「ほやなぁ!」と答えました。彼女は素直で明るい性格なので、周囲の子供たちと楽しくダンスを共有し始めました。


それから、イルミナス村の祭りはリーナのダンスでさらに盛り上がりました。子供たちが皆リーナのダンスに興味津々で、次第に彼女を真似するようになっていったのです。


リーナの奇妙で楽しいダンスは、村中に広まって「リーナダンス」と呼ばれるようになりました。村人たちは彼女のダンスを愛し、祭りの定番イベントとして取り入れることに決定しました。


しかし、リーナ自身は何が起きているのか理解していないまま、彼女のダンスはますます奇妙なものになっていきました。リーナの足は忙しく踊り、手は空中を描くように動き、観客たちは彼女のダンスに爆笑していました。


「リーナ、それはダンス?それとも魔法のような何かなの?」エリアナが不思議そうにリーナのダンスを見つめていました。


リーナはおどけて答えました。「魔法?違うけん、ただのダンスなんやけんど。自然と心がウキウキしてくるんよ」


村人たちはリーナの踊りに楽しさと不思議さを感じ、次第にその独特なステップを真似し始めました。村は笑いとダンスの輝く場所となりました。


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