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症例:英雄願望

作者: zaraki

あらすじにも書いたんだけど、追放ものを書こうと思ったから、書き始めたんだけど当初の予定から大分逸れてしまった


4人組

・ジンリン:Bランク

(面倒見の良い苦労人、パーティーの保護者的存在)

・レイジ:Eランク

(未だに容量限界含め能力の全容が分からない収納スキル持ち)

・ソラ:Aランク

(優秀過ぎるあまり無気力)

・パメラ:Bランク

(はらぺこキャラ、空腹が限界に達すると暴れ回る)


まだ未完成です。

暇を見つけて書き足して行きます

 冒険者たちが利用する宿屋『渡り鳥の止まり木』

 その一室に4人組の冒険者が集まって話をしていた



「レイジお前を追放する。理由はわかるな?」


「あぁ、わかってる。」


「だったらこの手を離せ!」


「嫌だぁぁあああッ!!!俺はまだ冒険するんだよぉ!!!!!」


「子供じゃねぇんだから駄々こねんな!他の客に迷惑だろうが!」


 ─────


 ギャアギャアと騒いでいる内にそれなりに時間が経った頃

 その事に気づいた男がため息をつき、話を続ける


「はぁ...自分でも薄々察していた様だが、改めて言わせてもらう。

 お前は冒険者に向いてない!」


 男はキッパリと言い放った


「ゔぅう〜」


 鳴き声とも唸り声ともとれる音を出しながら、相手を睨んでいる


「泣くな。確かにお前のスキルは冒険において...いや、冒険に限らず有用なスキルだ。だがな...あ〜

 ソラ、済まないが冒険者心得を述べてくれるか?」


 目の上に手を乗せるようにして上を向く

 自分一人では手に負えないとばかりにバトンパスする


「ん。」


 横に座る者が短く了承する


「ひとつ、泥水を啜ってでも生き延びる

 ひとつ、自分の力量は必ず把握する

 ひとつ、情報は命と同価値

 ひとつ、仲間は見捨てない

 ひとつ、己が人生は己が決める」


「ありがとう。

 ひとつ目はどんなに絶望的な状況であっても、生きる事を諦めてはならないという教えだ。

 ふたつ目は自分の力量を把握してれば相対した奴に勝てるかどうかの判断がつく。少なくともその場であ〜だこーだ悩みまくる事は無くなる。迅速な対応が出来ればそれだけ生き残る確率が高くなる。

 それを踏まえたうえで聞こう、お前この間何したんだっけ?」


 問いかけに対しキョトンとした顔をする


「なんかあったっけ?」


「なんかあったっけ?じゃ、ねぇよ!?トロールに突撃してっただろうが!?アァ?!」


「いつもの事じゃないか」


「ソレが問題なんだよ!

 はい、じゃあ復習します!

 トロールのランクは?」


「Cだな。戦闘力はひとつ下のDランクのオークとほぼ変わらないけど、再生能力が高いから、初心者が出くわしたら一方的になぶり殺しにされる危険なモンスターだ。」


「解説までどうもありがとう。...で?その危険なモンスターに突撃かましたお前のランクは???」


「Eだな。」


「おう...じゃあもう1回聞き直そうか?お前この間何したんだっけ?????っておいこら目ぇ逸らすな!...はぁぁぁぁぁぁぁ...」


 男は額に青筋を立てながら、深く息を吐き出した


「スキルがどうの、戦闘力がこうのって言う話の前に、まず命を捨てるも同然の危険な行動を避けろって言ってんだよ」


「全く...とりあえず、朝食が終わったらまた集まれ。続きを話すぞ」


(めんどくさいからリーダーは放って狩りに行くか?)

(どっちでも。暇。)

(ぼくおなかすいた。)

「聞こえてんぞ。話が終わるまで誰一人逃がさんからな。」


「横暴だぁー」


「お前の話をしてんだよ!つかさっきまでガキみてぇな事してた奴の態度かこれ?」


「暇」


「同じパーティーなんだからお前もちゃんと聞いとけ。」


「リーダー、ご飯まだ?」


「今から行くってさっき言っただろ...お前ら人の話聞けよ。」


 リーダーと呼ばれた男からは哀愁と疲労が滲み出ていた


「...俺、冒険者だよな?3児の父とかじゃ、ねぇよな?」


 ジンリンが独りごちるが、当然話を聞かない3人の耳に入る訳もなく、言葉は空気に溶けていったのだった


 ─────



「話の続きだ。

 ...正直な所、残りの冒険者心得については心配していない。危険な行動を控えると約束出来るなら追放なんてしなくていいと考えている。

 が、まぁ...無理なんだろ?」


「おう。無理だな。」


「自身満々に即答してんじゃねぇよクソ馬鹿が...あ〜、やっぱアレか?べろんべろんに酔ってた時に言ってた事が理由か?」


「え?いつ?俺そんなに酔ってた事あったっけ?」


「パメラが飲んでた酒を飲んだ時だよ。1杯しか飲んでねぇのに完全に出来上がってたからよく覚えてる。

 こいつ普段は飯ばっかだけど、意外と酒に詳しい上に気がついたら珍しい酒買ってきてたりするからな。」


「ご飯の方が好き。でもお酒も好き。おなかには貯まらないけど、ほわほわするから。」


 にこにこしながら言うパメラに正気を疑う様な視線を向けるジンリン


「...あの巫山戯た度数の酒を“ほわほわする”って言えるのはお前とドワーフぐらいだろ。

 あの時レイジが飲んだヤツは『聖堕の泉』だったか?」


「そう。口あたりがよくて呑みやすいからおすすめ。リーダーも呑む?」


「ざけんなボケ。1杯飲んだだけでレイジがべろんべろんになったつってんだろ。」


「ん〜?あーなんかやたら美味いもん飲んだような気ぃする。かも?その記憶曖昧だし、その後は全く思い出せないけど...俺人並みには飲めるはずなんだけどなぁ。

 あれ?なんの話してたんだっけ?」


「っと、そうだ。お前がやたらと危ない事する理由だよ。」



「.........言っても笑わないか?」



「俺達が人の夢や信念を笑う様な奴だと思うか?」


 真剣な表情でそう言うジンリン


「いや、思わない。」



「...俺はさ、ヒーローになりたかったんだ。物語のヒーローに。」


「誰かの助けを呼ぶ声に、何時でも駆けつけてさ、相手がどんなに強くても絶対に諦めない。

 泥臭くっても、どんなに酷い目にあっても、絶対に折れない心を持っている。

 そんな存在になりたいんだ。

 くだらない、ありきたりな夢だけど、どうしても諦められないんだ。」


「あぁ、わかった。

 ...つってもまぁ、酔ってた時に全部ペラペラ喋ってたから改めて言わなくても良かったんだけどな」


「恥ずかしッ!?

 もっと早く言えよ!」


「途中で気付いたんだよ。それに、酔ってる時と同じ言葉だったならそれだけ“本気”だって事がわかると思ったからよ。」


「〜ッ...おう。」


 レイジは照れくさそうに頭をガシガシと掻き、言葉を飲み込んだ


「とりあえず、お前の英雄願望...叶える方針にするから。

 危険行為はやめろ」


「...............善処する!」


「今のはどう考えても確約する場面だろが!

 ったく...話を詰めていくぞ。」


 ─────



身内に軽く見せたら

「リーダー居ないと空中分解しそうなパーティーだな」

って言われました

「そうだね!」

って力強く肯定しといた


キャラが自由すぎて書きにくいんじゃ(自業自得)



最初は

・レイジは戦闘力低いけど、スキル含めてサポート能力が高いキャラ

・ジンリンは優秀だけど才能の無い凡人、類稀なスキルを持つレイジに嫉妬しているキャラ

・ソラはリーダーを補佐する献身的なキャラ

・パメラは物語に人間らしさと言うか親しみを持たせるつもりだったキャラ

の予定だったんだけど......


_人人人人人人人人人人人人人人_

> ど う し て こ う な っ た <

 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

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