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(38)結論から言おう

 結論から言おう、フェイはその夜ルナに告白することができなかった。それどころか、彼女に会うことすら適わなかったのである。

 城に戻ったフェイを待っていたのは、既に退位した王の長い長い長い(ねぎら)いの言葉と、新王エドガーの即位式に集まった領主たちの挨拶に次ぐ挨拶。そして冷めた料理だけである。

 あわよくばルナが出迎えて、感激のあまり頬にキスでも……と妄想していたフェイの落胆は大きかった。


 チュン チチチッ


 そして気がつけば朝である。


――――ここは、どこだ?


 体の埋まりそうなベッドの上でムクリと上半身を起こした。

 肌寒く、ブルリと体を震わせると、自分が裸であることに気付いた。

 ベッドには乾いた木綿布(タオル)が無造作に転がっている。昨夜は濡れていたこの布でガシガシと体を拭き、そこで力尽きて寝入ってしまったのだと思い当たる。

 部屋を見渡すと、そこは無駄に広い部屋だ。壁には悪趣味な絵画や剣が飾られ、サイドテーブルにはやたらと高そうな壺まで鎮座している。


――――そういえば、将軍用の部屋とか言ってたっけ


 つまり、先週までゴリネルが使っていた部屋だ。そう考えると、居心地が急に悪くなる。

 さて、どうしたものかと、あくび交じりに伸びをした瞬間だった。


 ダンダンダンダンダンダンッ!


 ドアよ砕けろと言わんばかりのノックが響く。

 次いでコノハの切羽(せっぱ)(つま)った声が続いた。


「フェイ、大変よっ! ルナがいないのっ!」

「なんだって!?」


 フェイはベッドから飛び降るや、扉を一気に全開した。

 コノハの目が見開かれる。


「おいコノハ! ルナがいないってどういうことだっ!」

「ちょ、ちょっと、フェイ!」


 コノハが顔を真っ赤にして視線を逸らし、手で目を覆う。

 しかし、ルナの一大事にフェイの意識は集中していた。

 さらにコノハに近寄ると、肩を掴んで正面を向かせる。


「おいっ、コノハッ! ちゃんと説明しろよっ!」

「きゃあああああああっ! この変態っ!」


 ドゴスッ


 コノハのヒザはフェイのミゾオチに突き刺さり、そのままフェイを部屋の奥へすっ飛ばした。

 扉がバンと閉められ、向こうからドスの効いた低音が響く。


「はぁっ、はぁっ……フェイ、いい地獄知ってるんだけど、紹介しようか?」

「……遠慮しときます」


 教訓、疲れた朝には気をつけよう。

 フェイは胸に深く刻んだ。




 フェイが服を着込み、コノハに引かれるまま玉座の間に到着すると、ゼクス領を除く各領主や公子、公女達が将軍の到着を待っていた。


「おお、フェイ将軍! 大変な事になってしまった!」


 王――いや、退位して伯爵となったグロスター伯は、大仰に両手を広げながらフェイに駆け寄った。


「聞いたぞ、ルナと王子がいないって――まさか、ゴルゴンにさらわれたのか?」


 フェイは近づいたグロスター伯の胸倉を(つか)み、ガクガクと前後に揺らした。


「いや、違う。()(かく)これを見てくれ」

「……手紙?」


 グロスター伯は怒りもせず、フェイに一枚の手紙を差し出した。

 読み書きの苦手なフェイだったが、幸い簡単な言葉が多く辛うじて読むことができた。


『父上

 今、さぞ心配されているでしょう。申し訳ありません。

 僕は運命の人を見つけました。ですが、王子と云う身分は、この恋を許さないでしょう。

 ですから僕は今夜、愛するルナと駆け落ちします。……』


「はあああっ? か、かけおちぃ?」


 フェイは手紙を上半分しか読む事が出来なかった。

 頭の中は『ルナ』と『駆け落ち』が順番に明滅(めいめつ)する。

 読み間違いかと、もう一度最初から目を通そうとして、コノハが肩を叩く。


「フェイ……ルナの部屋にも手紙があったの」


 コノハは一枚の手紙を見せた。

 その手紙を()手繰(たく)ると、フェイは(むさぼ)るように目を通す。

 すぐに読めた。

 なにせ手紙に書いてあった事は一言だったからである。


『おいしゅうございました』


「何食ったんだっ、あの破戒僧はああっ!」


 フェイは魂から絶叫した。

 グロスター伯が口をバケツのように開けたまま固まっているフェイの肩をポンと叩く。


「ともかく、これからは王として頼むぞ、リア=フェイロン」

「………………は?」


 グロスター伯は王子の手紙を突付(つつ)く。

 (うなが)されるままに、王子の手紙の残り後半を読んだ。


『僕は王の器で無いと痛感しました。やはり王には英雄たるフェイがなるべきです。

 僕がいなくなれば、将軍であるフェイが王となれるでしょう。

 それこそが、このシュバート国が望む未来だと確信しております。

 これを父上との別れの言葉として、お元気で。 エドガー』


 グロスター伯は、もう一度フェイの肩を叩いた。

 

「と、言う訳だ」

「と言う訳だじゃねえ! もう一度あんたが王様やればいいだろっ!」

「一度退位の儀を済ませてしまった以上、もう二度と王位にはつけんのだよ。頼んだぞ、フェイ王」


 その時、セラが立ち並ぶ領主達を掻き分け、王へと抗議した。


「待って下さい! それは納得いきません!」

「……ふむ、どういうことだ、セシリア公女よ? そちなら賛成すると思ったがの」


 その場に集まっていた一同の視線が、セラに集まる。

 特にフェイの視線は熱かった。


――――セラ、頼む! この横暴極まる事態から、俺を救ってくれっ!


 セラは一歩を踏み出し、その無い胸を張り、朗々と答えた。


「フェイ王など絶対に許しません。ここはリア王とすべきです!」

「お前なんか二度と信じるか! ばーか!」


 フェイの叫びは黙殺され、グロスター伯はセラの提案を微笑んで受け止める。


「リア王か、そこはかとなく悲しい響きが良いな。ではリア王、頼んだぞ」

「嫌だ! 俺はぜったいに王様なんてやらねえからな!」


 グロスター伯の目が悲しみに染まる。


「どうしても、嫌だというのか?」

「ったり前だろ! 嫌だって言ったら嫌だ!」


 これ以上ないほどの即答だった。

 グロスター伯は首を振って、剣を鞘ごと抜いた。


「止むをえん。血筋の異なる王が即位するためには、王に相応しいか試験が必要なんだが、どうしても嫌というなら、この試験で王として不適正だと皆に示してくれ」

「試験?」

「なに、難しい事じゃない。この剣を抜け」


 王の剣が無造作にバイスレイトの床へと投げ出された、フェイはその剣を拾い上げる。

 手に馴染まないズシリと重い剣――つまりこの剣を抜かなければ、王位につかなくてもいいのだ。

 フェイは柄に手をかけ、少し力を入れた振りをするとヘラヘラと笑う。


「いやぁ、重くて抜けねぇなぁ。こりゃだめだ」

「よし、合格じゃ!」

「なんでだよっ!!」


 周囲からはグロスター伯の言葉を後押しすべく、拍手が沸き起こる。

 当然、納得いかないフェイはグロスター伯に詰める。


「り、理由を言えよ! 何で合格だよ!」

「剣は鞘に入っていてこそ意味がある。まして王の剣はなおさらだ。その重みをよく理解した完璧な回答――さすがだリア王よ!」

「嫌だ、俺は――」

「黙れ! アイオール、新しい王を民の前に引きずり出せ!」


 何処からとも無くアイオールとその他数人の親衛隊が現れ、フェイを羽交い絞めにする。

 さらにはリーガンとコーディリアが満面の笑顔で、フェイの腕を掴んだ。


「さあさあ、リア王。外で民が新しい王の到来を広場で待っております」

「自らの地位を投げた王子の心意気、私は感動しましたとも。さあリア王、輝ける王国の未来に旅立ちましょう!」


 フェイは死刑場に向かう死刑囚のごとく、泣き喚きながら引き摺られていった。

 




「民よ! 我が息子エドガーはこの国のため王となる事を諦めた! それは何故か!」


 グロスター伯の朗々とした声が、シュバート城裏門広場に集まった万を超える人々に響き渡る。

 息子が失踪したにもかかわらず、むしろ嬉々とした表情ですらあった。


「それは、この国に新たな王が必要だと信じたからに他ならぬ! さあ、今ここに新しき王を迎えよう!」


 エドガーが出てくるとばかり思っていた広場を埋め尽くす民衆は、この宣言に一瞬だけ動揺したものの、その脇にグッタリしているフェイを見つけると、口々に「まさか」と期待する声を高める。


「新しき王の名は、リア=フェイロン! リア王の誕生であるっ!」


 その言葉を皮切りに、民はお祭り騒ぎに突入した。


「リア王! ゴルゴンを倒してくれよ!」

「ゼクス領の敵をとってくれ!」

「シュバートの強さを思い知らせてやれっ!」

「黒猫王! この国に平和を!」


 民衆は口々に騒ぎ、そしてその叫び声は一つに収束する。


「リア王、万歳! 黒猫王、万歳!」


 その声に、グロスター伯があごで指示を出し、フェイは民衆の前に突き出された。 

 とうぜん、大歓声(シュプレヒコール)は最高潮に達する。


「リア王、万歳! 黒猫王、万歳!」

「うるせええええええっ!」


 フェイの体中から搾り出すような絶叫は、民を静まらせるのに十分だった。その目は、あきらかにイッている。


「俺は、絶対にやらねえっ! やるもんかっ!」


 フェイの叫びは広場の隅々まで響き渡った。


「俺はもう何もやらねえ! ゴルゴン討伐がしたけりゃ勝手にやれ! ふざけるなっこのタコがっ! こ、こらっ、離せええっ!」


 暴走しかかったフェイを、親衛隊数名が羽交い絞めにしてすぐさま引っ込める。

 しかし、時すでに遅く、困惑の波は民衆の間を駆け巡っていた。


「……いったい、今のは何だ?」

「王は、何を言っているんだ?」


 その混乱した民衆の前に、恐れることなく進み出た(バカ)がいた。

 水色のドレスを(まと)い、金色の髪の束を左右に揺らし、大観衆に全く動じることなく立ち向かう10歳児にしか見えない少女。

 セラである。


「民よ! まだ王の言葉の意味が分からないのですか!」


――――何を分かったんだ、お前


 フェイは冷や汗を流しながらも、セラの暴走を眺むことしかできない。体が動いていれば、間違いなく口を塞いで、民衆の中に放り投げていただろう。

 だが今、セラは自由だった。

 その小さい体のどこからそんな声が出せるのかと思うほどの大音声で、民に告げる。


「リア王はこう言ったのです! あなたがた自身が剣を持てと! なぜ王や軍に任せ、自らは何もしないのか、と!」


 その言葉に民衆はまだ戸惑いの色を隠せない。

 しかし、そんな空気などセラには何の影響も与えない。

 空気を読む事など、彼女の辞書にある訳が無いのだ。


「盗賊たちはこの国に根を張り巡らせるように潜んでいます。それを軍が根絶するのは、残念ながら難しいです。しかし、あなた方が剣の民が立ち上がれば、ゴルゴンなど造作も無く滅ぶでしょう。何故それが分からないのです!」


 セラの言葉に、民衆は衝撃を感じた。


「そ、そうか、そう言う事だったのか?」

「私たちが、剣を?」

「でも、確かに俺達が立ち上がれば……」


 民衆の心に灯が点り始めた、その絶妙の一瞬――セラは小さな拳を振り上げた。


「立てよ国民! 剣の民の存亡は、この一戦にかかっているのですっ!」


 うおわあああああああああああっ!!


 城の前は熱狂の渦に包まれた。


「お前が座れよ……」


 フェイのツッコミは誰の耳にも届かなかった。



 広場は再びリア王をたたえる大歓声(シュプレヒコール)に包まれていた。

 その様子をゴミのように打ちひしがれているフェイの横で見ていたコーディリアは、隣にいるリーガンへ恍惚(こうこつ)交じりに(つぶや)いた。


「リーガン、聞いてくれ。私は感動しているんだよ」

「――またか、で、次は何を広めればいいんだ? またこの黒猫とセシリア様の恋物語か? それとも、このバカ騒ぎをか?」

「そうとも! 見たまえこの熱き民衆の雄姿を! 我らがこのリア王の初勅(しょちょく)がもたらした奇跡だよ!」

「剣の民よ、今こそ剣を取れ―ーとでも伝えるか。しかし、本当にゴルゴンに突っ込む連中が出たらどうするんだ? 誰が責任を取るんだ?」

「そんな事は決まっているとも。言いだしっぺの王様(コレ)さ!」


 その会話を聞いていたフェイは、この国がどうすれば滅ぶのか真剣に考えた。




 城の地下牢にゴリネルは囚われていた。

 裏門広場では民衆がお祭り騒ぎになって時、ただ一人そこに近づいていく男がいた。男の名はドライ領主デイルトン公爵。

 デイルトンは門番に多額の金を握らせると、堂々とゴリネルのいる牢の前に歩み寄る。

 そして、ためらいも無く鍵を、開けた。


「遅かったな、デイルトン公」


 ゴリネルは当然と言った風に牢を出てくる。

 それをデイルトン公も不思議に思わない。むしろ従者のように頭を下げた。


「ゴリネル。あの黒猫が、王になった」

「なっ!? ……ふ、ふざけた事をっ! わしの野望を奪いおって!」


 ゴリネルは腕を組み、やがて、ニタリと笑った。


「いや、ヤツが王になったのは、むしろ好機かも知れんな」

「……どういう、意味だ?」

「なに、ヤツの弱点を突こうと思っていたのだ。王ならば、その収穫も大きかろう」

「……うう」


 デイルトン公はブルリと体を震わせると、ゴリネルに一歩近づいて懇願(こんがん)する。


「それより……はやく、アレを……もう無いんだ」

「残念だが秘薬は没収され、ここには無い。クラーに貰わねばならんが……貴様には、その前にしっかりと働いてもらうぞ。いいな?」


 デイルトン公は蒼白な顔でガクガクと頷いた。





 セラはその時まで上機嫌であった。

 なにせフェイの役に立てたと思っていたのだ。

 民も意気揚々と立ち上がってくれ、さぞフェイから褒めてもらえると期待していたのである。

 しかし、フェイを探し、長い廊下を歩きまわっていた時、柱の影にいたフェイとコノハを発見した。

 フェイがコノハの腕をつかみ、しきりに何かを頼んでいるのだ。

 その切羽詰った様子に、ついセラも柱の陰に隠れ、二人のやり取りを覗き見る事になってしまったのだ。


「頼む、コノハ!」

「嫌よ! そんなのエルカに頼んでよ!」

「エルカは公子だから無理なんだ。今、俺が信頼できる人はコノハしかいないんだよ!」


 ギュウ


 心臓が氷の指で掴まれたように縮み上がり、次いで息苦しさのような怒りが沸いてくる。

 それはセラが今まで感じたことの無い感情だった。


「だって、あたしなんかが将軍なんて」

「頼むよ、コノハ。今、俺、頭がおかしくなりそうで、お前に(そば)にいて欲しいんだ。俺を一人にしないでくれ……」


 コノハは驚いたような顔を見せると、頬を赤く染め、(うつむ)いてしまった。


――――やっぱりこの人も、フェイの事が好きだったんだ


 黒いモノがお腹の底から沸いてきて、頭をグチャグチャに掻き回す。

 セラの視線は逡巡(しゅんじゅん)するコノハに釘付けになっていた。

 フェイと似た黒い瞳に黒い髪、フェイの鼻先まであるスラリとした背、自分と違いしっかりと(ふく)らんだ胸。

 気がつけば、手が真っ白になるまで柱を強く掴んでいた。


「……もう、しょうがないわね。あんたを、支えてあげるわ」

「ありがとう、コノハ!」


 フェイの両腕がコノハを包むと、それ以上、見ることができなった。

 セラは走り、(あて)がわれた個室に駆け込むとゼイゼイと息を吐く。

 そして、恐る恐る、鏡の前に立った。

 鏡の中にいたのは、フェイの胸にすら背が届かない小さな子供。

 女性らしさの欠片(かけら)もない体。

 

『医者の見立てでは、セシリア様のお体はこれ以上成長できないと――』


 ガラムの言葉が頭の中に(よみがえ)る。


――――(いや)だ、(きら)いだ、こんな体、こんな体


 両肩を抱くように掴み、爪を強くたてる。

 その行為が何の意味も成さないことも、自分を駆り立てている感情が『嫉妬(しっと)』と呼ばれる事も知らない少女は、泣くことすら出来ずに自分を睨み続けた。


 コンコン


「失礼します、セシリア様」


 セラは不機嫌極まりない声で返答した。


「……誰です?」

「ドライ領主、デイルトンです。リア王がセシリア様をお呼びです」

「フェイがっ!?」


 セラはもう一度鏡を見た。

 そこにいたのは、頬を緩ませ上気した、さっきとは別人の少女である。

 髪の乱れを直し、慌てて扉を開いた。


「フェイは? リア王はどこに?」

「裏口で、待っております……セシリア公女と、少し遠出をしたいと」


 デイルトンの(うつ)ろな視線に、セラは最後まで気がつくことは無かった。




 チュン チチチ


 フェイが気がついたとき、外は既に朝だった。

 異様に肌寒い。初夏といえベッド上に裸で寝ていれば当然である。

 目の前には体を拭いた木綿布(タオル)が、乾いた状態で転がっている。


――――くそ、悪夢の一日だった


 寝ぼける頭でそれだけ認識し、体の埋まりそうなベッドの上でムクリと上半身を起こす。

 無駄に豪華で広い部屋。壁にかけられた絵画や剣、サイドテーブルには高そうな本がずらりと並んでいる。

 ここは王の私室で、この国最高級の部屋で、とにかく居心地は最悪だ。

 とりあえずお茶でも入れるか、と立ち上がろうとした瞬間である。


 ダンダンダンダンダンダンッ!


 ドアよ砕けろと言わんばかりのノックが響き、次いでコノハの叫び声が聞こえた。


「フェイ! 大変よっ! セシリア様がいないのっ!」

「なんだって!?」


 フェイはベッドから飛び降り、扉を一気に全開した。

 コノハの目が見開かれる。


「お――」


 そこまで言って、アゴを打ち抜かれた。


「こんの露出狂がああ!」


 コノハの怒声と共に、フェイは前のめりに崩れ落ちたのだ。


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