表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/51

サスペンスの肝はホワイダニット

 これは原則というか、そうなりがち、ということなんですけど。


 ミステリー・推理って主題がどんなものになるかっていうので


・フーダニット(誰がやったのか)


・ハウダニット(どうやってやったのか)


・ホワイダニット(どうしてやったのか)


 このどれかが主題になるパターンが多いです。つうか、どれか一つって言うより組み合わせてあるんですけど。


 その中でも中心になる謎はどれか、っていうと、サスペンスの場合ホワイダニットになる場合が多いんじゃないでしょうか。というか、フーダニットなんですけど中心はホワイダニットというか、つまり「犯人が誰か分からない=動機が意外だから」という構図ですね。


 何故、そうなりがちなのか。


 思うに、サスペンスは根幹が推理クイズではなくドラマです。


 ドラマ=心情の動き=動機


 ってことで、サスペンスものでは動機が主題になりがちなんでしょう。

 更に言うと、ミステリー=読者の意表を突くのが肝、という原則を踏まえれば、


 ・動機が意外なものである


 というのが、サスペンスミステリとして完成度を上げるための結構有効な手段である、と断言してもいいんじゃないでしょうか。


 サスペンスに限らず、ミステリーを小説として完成度を上げようとすればドラマが重要になると言うのは以前書きましたから、


 ・ミステリー・推理小説の物語としての質を上げる=動機にこだわる(ホワイダニット)


 という基本が見えてきます。

  

※何度も書きますがこの「書き方」はあくまでも初心者、素人向けですので、具体的な基本しか書きません。実際には、例外は山ほどあります。


 さて、ここで重要なのは、ホワイダニットを重視する=本格推理から離れる、という点です。


 何故なら動機はヒントがあれば推理はできますが、「消去法的方法で他の選択肢を潰せない」からです。


例1:連続殺人が起こって、色々あって関係者の一人に全ての被害者との隠された関係性が見えてきた。動機はこれだ。復讐劇だったんだ。


 これ、冷静に考えれば「無差別で偶然被害者達が殺された」場合だってありうるし、「まだ隠された別の動機があった」としてもおかしくありません。隠された関係性とやらが一つしかないって保証はありませんから。


 つまり推理小説として厳密に「論理的に、フェアに考えてその選択肢しかあり得ない」状況にするのは、動機の場合は非常に困難ということです。心情のものですからね。

 「不可能犯罪が実は一番本格推理としては作り易い」という話はしたと思いますが、その延長線上にこの話はあります。


 ならば、どうするべきか。

 この場合、作者は伏線・ヒントをフル活用し、隠された物語を示唆し続け、いかにして読者に「意外な動機を納得してもらえるか」にこそ心血を注がなくてはなりません。

 実は、これはサスペンスミステリに限らず、どんなミステリーであろうとも小説としての質を上げたければここに力を入れるしかないのです。


 で、フーダニットっていうのは、基本的にホワイダニットとハウダニットの先にあるものだと思っています。「どうやってやったのか分からない(あいつ犯行無理だろ)」「何でやったか分からない(動機ないだろ)」ってことです。つまり、謎っていうのはホワイとハウに大きく二分されるんですね。


 さてさて。で、ハウについては、「トリックと謎」なんで、今まで書いてきました。謎の焦点ずらすやつです。問題は、ホワイです。

 ホワイダニット、動機の謎の作り方をちょっと試行錯誤しなけりゃいかません。次から、そこについて考えてまとめてみます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ