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魅力的な推理

 魅力的な謎を作って、それを解決するという構造がミステリだとこの「書き方」で書いていましたが、そういうわけでもないですね、今考えると。


 どうやって凄い謎とトリックを作るか、みたいな方法論に終始していた感がありますが。それだけがミステリではないです。


 謎は大したことがなくても、推理の方が魅力的というパターンもあります。


 典型的なので言うと、ホームズが依頼人のちょっとした仕草とかで、その背景を言い当てるのなんかがそうです。あれは前座ではありますが、それでもあれだけで面白いです。

 依頼人の背景がどんなものか、なんて大した謎でもないのに。

 ということは、あれはホームズがその謎を解決していく過程、つまり推理こそが面白いわけですね。

 冷静に考えれば、そもそも「論理のアクロバット」という概念がありますし。


 謎とトリックを作ることだけを考えずに、推理を面白くする方法も考えるべきなんでしょう。


 そういう観点からパターン分けすると、


①謎が魅力的


②推理が魅力的


③謎と推理が魅力的


 の3パターンがミステリにはありえます。


 ただ、注意すべきはだからといって③が①と②よりも優れている、というわけではないことですね。


 凄まじい謎とトリックを作れば、推理の方法が限定的になることもありえますし、そこまでの謎とトリックなら、普通にそれを推理していくだけでも全体として魅力的になります。


 どうということのない事件でも、圧倒的な論理の積み重ねと要所要所の論理のアクロバットで解決すれば、やはり全体として非常に質の高いミステリとなるはずです。


 ただ、結局どのパターンだろうと推理が魅力的であるにこしたことはないので、どうすれば少しでも推理が魅力的なものになるのか、という話を少し考えてみるべきですね。

 以前の「情報の組み合わせ」も推理が魅力的になるための一つの方法だと思いますが、具体的にどうすればいいのかは、これから考えます。

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