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クリスマス
クリスマスが近づいてきた。
千影は去年のクリスマスが思い出されて仕方がなかった。
お料理を用意しケーキを用意しずっと待っていたあの悲しいクリスマスが。
結局、由香里と2人でさぞ楽しいクリスマスを過ごしたことでしょう。
去年本当にみじめだった。
本当に悲しかった。
クリスマスが苦しみますにきこえる。
密かに千影はそう思った。
ツリーを見る度悲しくなり、曲を聴くたび憎しみがわいてくる。
あーいけない。いけない。
町はクリスマスでいっぱいである。
時々現実と幻想がいりまじる。
あー。いけない。いけない。
千影は幾度も自分をしかった。
いつまでこんな事続くんだろう。
友達に聞いてみた。
「そのうち終わるでしょ」
そのうち?
何事もなかったように?
由香里は楽しかった思い出として元の旦那に戻る。
そして幸せにくらす?
旦那を騙しながら?
なんで?
それで幸せ?
どうしてもどうしても由香里の旦那に聞いてみたい。
一体、どうなってるの?




