恋人
子供が彼氏に会ってほしいといったので取りあえず一緒に食事をすることにした。
いったいどんな人とつきあっているのだろう?
今は携帯電話が普及してて全くわからない。
彼氏がいるのかいないのかもわからなかった。
慎二と一緒に待ち合わせの場所についた。
慎二と久しぶりに一緒にでかけた。
あーこんな風に昔は一緒に過ごしていたんだ。
すごく落ち着くし幸せな時間だわ。
ただ一緒に出かけるだけなのに。
千影は心でそう思っている自分に気がついた。
彼氏はまだ来ていなかった。
「トイレに行ってくる」(慎二)
緊張のせいか慎二はトイレにいってしまった。
不思議と千影は緊張しなかった。
ぶらぶらしていると2人がやってきた。
背の高いイケメンだった。
「初めまして。山仲です。」(彼氏)
「初めまして。子供が御世話になっています。」(千影)
「主人があとからきますので先に入っていましょう。」そういってお店にはいった。
感じがよさそうな青年だった。
慎二が遅れてやってきた。
「初めまして。」(彼氏)
やや緊張していた。
娘はすごくしゃべった。
家ではぎくしゃくしてほとんど喋らないのに。
こんな風に楽しくすごせたらどんなにいいか。千影はそう思った。
すごく感じがよくスマートであった。
はじめてなのにぜんぜん緊張した様子がなかった。
反対になれている感じがした。
最近の男性って相手の親にあっても緊張しないのかな
よくわからなかった。
慎二はほとんどしゃべらなかった。
もう食事も終わりかけにこうきりだした。
「で。娘のどこがよかったんですか?」(慎二)
慎二はすごく疑問であった。どうしてもそれが知りたかった。
娘は慎二の不倫を知って以来慎二とほとんど口をきかなかった。
慎二にとっては娘がそのことで辛い思いをしているとは知らず
ただ自分に反抗する性格のどうしようもないじゃじゃ馬娘に映っていた。
「笑顔がステキでした。それに金銭感覚もしっかりしているし」(彼氏)
会がお開きになり娘は彼氏を送っていくとでていった。
帰り道慎二に聞いてみた。「どうだった?」(千影)
「なんで娘を選んだのかどうしてもわからない。もてそうやのに。」(慎二)
これが慎二の答えであった。「お前は?」
千影はわからなかった。
よさそうに思えるが自分の目に自信がなかった。
本当に2人が信じあってささえあっていけたら
いうことないけど自分が慎二なら信じられるとおもった結果がこれだから。
「わからない」
これが千影の答えだった。
「借金でもあるのかな?男の人が仕事なくなったら大変だよね。でもなんか
ホストクラブで働けそう。」(千影)
「ほんまやな」(慎二)
久しぶりに2人の意見がまとまった。
不思議と穏やかな日であった。




