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真実の涙  作者: 千夏
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誕生日2

もうすぐ慎二の誕生日が近づいてくる。

   何ともいえない憎しみと悲しみが近づいてきた。

   時折千影はなぜか涙がでてきた。

   去年の悲しみを思い出す。

   「うっ。いけない。いけない。」

   そっと涙をぬぐった。

   今年はどうしよう。誕生日なんてなければいいのに。

    クリスマスもなければいいのに・・・。

   つらい。

   優しい人間は自分が幸せだから人にも優しくできる。

   でも不幸な人間は人の幸せな姿ばかり目につく。

   人にあたえる幸せがないのだ。

   やっとわかった。


   誕生日がやってきた。

   嫌だ。休みの日だったので千影は1日中寝てていようと思った。

   慎二が朝起きてテレビを見ていた。

   去年みたいにどこかへ出かけないのかな  

   しばらく千影は布団の中でじっとしていた。

   慎二が声をかけてきた。

  「まだおきないのか?」(慎二)

   千影は寝たふりをしていた。

   諦めて慎二は部屋からでていった。

   あーいやだ。また千影は思った。

   また暫くじっとしていたが千影は諦めて起きてきた。

   

  「おはよう」(千影)

   本当はお誕生日おめでとうというべきであったがあえてそう言った。

 どうせ由香里にいってもらうのでしょう。

   私が祝ったってどうでもいいんでしょ?

   千影は去年の悲しみを思い出し普通の1日にしようと思っていた。

   去年喜んだ分悲しみが大きかった。

   喜ばなければ悲しみも少ないんだ。

   

「高島屋にいかないか?」(慎二)

「え?いいけど」(千影)

買い物にでかけた。

でも千影はおめでとうとはいえなかった。

誕生日だから慎二の欲しい物を買えばいいと見て歩いた。

ダウンでいいのがあったのでそれをすすめた。

早く帰らないと祖母の家に行く日だったので

急いで帰った。

「じゃあ行ってくる」(慎二)

「いってらっしゃい」(千影)


 慎二は母親も家に着くなり聞いた。

「今日何の日か知ってる?」(慎二)

「当たり前。おめでとう。」(祖母)

ケーキを前のろうそくをたてた。

千影はなにもいってくれなかった。

忘れているのかな。

なんで?


由香里からメールがきた。

{先生、お誕生日おめでとうございます。幸せが訪れますように。

一緒にいられなくてすごく残念だけど、心から祈ってます。会いたいです。」



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