真実
千影の娘は由香里と同じ年齢。
あれから2年。もう28歳になっていた。
友達は結構、結婚していた。
誰かいい人いないかなと思って何人かお見合いさせたが気に入らなかった。
「もし、だよ?もし離婚するとなったらどっちつく?」(千影)
聞いたことがあった。
「お父さん」(娘)
「なんで?」(千影)
「お母さんにも悪いとこあるから」(千影)
慎二が不倫しているのを知っていたがそれが答えだった。
子供の友達のお母さんはみんな働いていた。
他の母親と比べてダメな所は一杯あるとわかっていた。
でもいいところも一杯あるとも思っていた。
でも子供の目には
働いてなく経済力もないただ騒いでいるダメ人間」に映るのであろう。
少なくとも千影は世間に出たことがないのだ。
子供が会って欲しい人がいるといい出した。
え 初耳だった。
よく聞くと最近、お金を借りて喫茶店をオープンさせたらしい。
突然いいだした。
心配なので
「まだ安定してなかったらこの先大丈夫なの?」
「ややもう少し考えたら」という風に言うと
怒り出した。
「お金があっても全然幸せじゃないやん。他のうちもっと幸せやわ。」(娘)
愕然とした。
その通りであった。
「こんな家庭で幸せなん?」(娘)
「う、、、ん」千影はわからなかった。
「まあ。うちはパパの不倫相手に手紙送ったとか嘘ばかりつかれてママひどい目にあってるけどね。」(千影)
「それわたしよ。」(娘)
「えっ」千影は絶句してしまった。
慎二も絶句した。
由香里が嘘をついているとばかりおもっていたのに。
「友達に由香里とパパといるところ見られて、言われたわ。誰にも相談できずに
辛い思いしたわ。」(娘)
「どうやって調べたの?」
「お金かかったわ。悔しいからいっぱい送ってやったわ。」(娘)
びっくりした。思いもよらなかった。
千影が気がつく前に娘は友達に言われて悩んでいたのだ。
家の電話で慎二が由香里とこそこそと隠れて話している姿もみたらしい。
千影が気がつくもっと前から不倫はずっと続いてたみたいだ。
娘はそれを気づいて悩んでいた。
何なんこれ・・・むちゃくちゃやわ。千影が思った。
「参った」(慎二)
「いつ別れるん?」娘が慎二にかけよった。
「もうかなり終わっている。終わっているようなもの」(慎二)
「時間かかるから12月までにしたげるわ。」吐き捨てるように娘は言った。
慎二は思いもよらないことにびっくりしてしまった。
千影が嘘をいってるんだとばかり思っていたのに・・
じゃああの手紙はそうだったんだ、
慎二は暫く愕然とした。




