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真実の涙  作者: 千夏
90/109

失くし物

{新幹線2}と{智明}をH26.10.23に少し変更いたしました。

祖母から電話があった。

「はい。」(千影)

「慎二とかわって。」(母)

何か急用のようにいつもと違ってた。何かあったのかな?

すぐ慎二とかわった。

「うん。あった?よかった。」(慎二)

慎二はほっとした様子だった。


「なに?」(千影)聞いてみた。

すると携帯をなくして探していたがお母さんのところにあったそうだ。

いい気味。千影は心のなかで思った。

今日は金曜日。お母さんのところにいくのは日曜日。それまで由香里と連絡できないわ。

高見の見物と行こう。

その日は何故か落ち着いていた。

慎二は昼の間に老人ホームに行く日だった。

「いってきまーす。」(慎二)でかけていった。

千影は少しすっとしていた。

いつも帰ってくる時間が過ぎかなり遅かった。

{老人ホームへいってからお母さんのところにはいく時間ないでしょ。}

少し千影は不安がよぎった。

^「ただいま」(慎二)

「遅かったね。心配していたんよ。」(千影)

「携帯とりにいってた。」(慎二)

「えっ?老人ホームいってから取りに行くの無理でしょ?」(千影)

「大事な電話がかかってくるから老人ホームは来週にしてもらった。」(慎二)

千影は絶句した。

由香里との連絡が取れなくなるから携帯を取りにいったのだ。


「由香里と連絡とれないからとりにいたんでしょ?」(千影)

「違う。大事な電話がかかってくるんや」(慎二)

「嘘ばっかり。」(千影))

「ほんまや」(慎二)


そこまでする?

沸々と怒りがわいてきた。

すごくすごく 千影は悲しかった。



本当は千影はもうどうしていいやらわからなかった。

心が止まってしまったのだ。

新幹線で2人を捕まえたあの日からすべてが止まってしまったのだ。

何をしててもすぐ心が向かってしまうのだ。

同じ部屋の隣に寝ていても見ないようにしているのだ。

DVっていわれたあの日から慎二の存在を無意識に心から追い出しているのであった。

怒りでどうしようもない時があった。

でもどうしようもない事を知っていた。


気がついたらもう2年たっていた。

こんな調子だから友達をたくさん失ってしまった。

千影のうだうだしている姿に怒った人もいた。

いままで気がついてたことが気がつかないのだ。

いえ、気がついてもできなくなってしまった。

事情を知らない人はわけのわからない千影の態度に不快感をもったであろう。

自分でもわかっていた。

でもできなかった。


大事にしていたものが壊れていく。

でもどうすることもできなかった。


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