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真実の涙  作者: 千夏
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お中元

「お中元出しに行くけどお前いくか?」(慎二)

1年ぶりに慎二が千影に声をかけてきた。

由香里と出会う前は毎年2人ででかけていって決めていた。

ああじゃこうじゃいいながら楽しかったなと千影は思い出していた。

明日は父の日である。

いつも由香里とでかけるが久しぶりに実家の父に親孝行に帰るのであった。

「ごめんなさい、先生。寂しいけどまた連絡します。」(由香里)


慎二は丁度都合がいいので千影にいってみたのであった。

もしそれが心から千影と一緒に行きたいなら心からよろこんだであろう。

でもそれは由香里に会えないので時間ができたし、たまたま都合がよかったので誘ってみた。

もちろんいかにも由香里と別れつつあるとカモフラージュするように。


「買い物行かないといけないからいいわ。」千影


また嘘。 そこはかとなく怒りを感じていた。

もう嘘はいいわ。しんどいわ。


千影は智明に由香里が本当にあなたを騙してるのよと言いたかった。

ただただ私がこんなに苦しんでいるのにあなたは私をきちがいだと思ているのよ?


千影は友達に相談してみた。

「由香里の旦那に言っていいかな?」(千影)

「あなた 捕まるよ。本当でも嘘でもあなたはストーカーになってるのだから。

 それに旦那わかっているのじゃないの?わからないわけないでしょ。

 自分も愛人いるか、奥さんのことが本当に好きか どっちかちゃう?」(友達)

「う~~ん。」(千影)

やっぱり、わからないわけないかな?

「子供ができたらどうなるの?」(千影)

「DNA鑑定してもらったらいいんちゃうん。」(友達)

「え~。」(千影)

あー なんか世の中狂ってるわ。

どうなっとん。

ひどいわーー。

普通に幸せになれると思ったのに。


「世の中 そんなひどい人ばっかりなん?」(千影)

「ひどい人一杯いる。でもいい人もいる。」(友達)

「じゃあ見る目がなかったの?」(千影)


テレビで70代のお婆さんが夫を殺して捕まっていた。

それも大昔の浮気が原因で。

気持ちがわかる。なんでわかるんだろ。

はっとした。

その人はご主人を愛していたのだ。

だから離れられなかった。

同じだ。


この輪から抜けるにはどうすればいいのか?

千影はもがいていた。


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