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真実の涙  作者: 千夏
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誕生日

由香里の新しい職場は家のすぐそばだった「近いから通勤は楽ちん」(由香里はルンルンとでかけていった。)

 しかし前とはちがいすごく忙しかった。スタッフは数人いたがみな仲が良く仲間にはいりづらかった。

入ってみると1人いろんなことをまかされそれぞれ違うことしていた。

なぜか仕事は沢山あるのに全然人が足りないわ。由香里はためいきをついた。

「由香里ちゃんこれお願いね」(スタッフ)

「ハーイ。」(由香里)心では不満一杯なのにすごく感じよく微笑んだ。

{先生、私一人にいろんなことをまかされて、することが一杯です。もう不満一杯。またあった時に聞いてくださいね。}(由香里)


その日は慎二の誕生日だった。

「おめでとう。」(千影)

朝一番に慎二に言った。今日は木曜日なので夕方食事でもしにいこうと思っていた。

診療が終わりお昼寝をいつものようにはじめたのでせっかくの日なので静かにしといてあげようと思った。

いつも起きてくる時間が来ても起きて来ない。今日はぐっすり眠れてるのかな?

なんとなく千影は穏やかな気分だった。

あまりにも遅すぎる。ふと千影はいやな予感がした。見にいくとぬけがらだった。

「ひどい。」千影は呆然とした。


{誕生日おめでとう。大好きな先生へ。たくさんの幸せが訪れまずように。いつも想ってます。 誕生日だから側にいたいです。今日は1日好きな事をして過ごしてくださいね。由香里}


千影は慎二が由香里と会ってるのを知っているが誕生日ケーキを買いに行った。

ケーキの横にろうそくのついた帽子とメガネがおいてあった。

「それも頂戴。」(千影)店員は喜んでケーキを渡すときに優しい笑顔でこういった。

「楽しい誕生パーティにしてくださいね。」

千影は涙がでそうになったのをこらえてこういった。「有難う」

家にかえり1人ケーキを前につぶやいた。「誕生日、おめでとう。」

こんな悲しい日になるなんて夢にも見なかった。今まであり得なかった。千影は涙がとまらなかった。


一方、由香里は笑いがとまらなかった。

慎二から会いに来るときかされた。

「こっそりついてくるかもしれないから変装用にメガネと電車4両目に乗って。」(慎二)

「わかりました。」(由香里)面白くなってきた。由香里はそう思った。


後ろを警戒しながらこっそり家を出た慎二は電車に乗りこんだ。暫く様子をみていたのだが千影は追ってこない、大丈夫だ。由香里に電話をした。

「大丈夫。後をつけられていない。」(慎二)

慎二と合流した由香里はこういった。

「先生。嬉しいです。お誕生日おめでとうございます。

今日いちにち、先生の行きたいとこどこにでもいきます。本当はプレゼントしたいんだけど奥さんに見つかったら私たちの関係が終わってしまいそうで嫌なので、先生の言う通りします。」(由香里)

そういうと意味ありげにそっと体を押し付けてきた。


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