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誰もいない。
慎二はその日が怖かった。
はたして千影一人でできるだろうか?
従業員がやめると決まってからすぐ従業員の募集をし、なんとか1人入ることになった。
でもそれはどうしても次からで、千影1日だけ1人でしてもらわなければならなかった。
慎二は自然と由香里に不安を相談していた。
「先生、奥さんに頑張ってもらうしかないですよ。私が手伝えたら、手伝うのに。私のせいでこんなことになってほんと申し訳ないです。」(由香里)
とうとう皆やめた。そうだろうな。そうとう由香里と慎二のことを
怒っていた。奥さん頑張ってください。千影のことは誰も被害者だと思っていた。
いよいよ頑張らなければ千影は不安いっぱいだった。
それ以上に慎二は気が気ではなかった。前の晩ねれなかった。
由香里は自分に任せてもらえなかったのでかなり不満だった。
どうせ失敗するわ。そうなると私の出番。
言葉とはうらはらにウキウキしていた。
慎二にはばれないように心配するふりをしていた。
人を騙すのはおてなもの。旦那も騙しているのだから。




