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嘘
B子は他の子とメールでやり取りをしていた。
「嘘―。」「ショック。」「信じられへん。」
「なんか頑張ろうという意欲がわいてこないよね。」
「もうみんなで一緒にやめよう」
皆の気持ちが一つになっていた。
そんな時由香里からみんにメールがきた。
「お騒がせしてごめんね。騙すつもりはなかったの。本当にごめんなさい。私も真剣だったの。」(由香里)
慎二がばれたことを由香里に知らせたのだ。
従業員皆はあきれ果てた。
「えー。あれって私たち騙されてたん?信じられなかったけどあんなに上手に人をだますの。」
「奥さんが現れたら震えて隠れとったやん。あれって演技やったん?」
「あそこまで人を騙して平気って物凄い人間やね。」
「新婚やん。不倫んでしょ?旦那さん平気な顔してよくだませるね?」
もちろん皆メールを返すのも嫌だった。
由香里は慎二に謝った。
「ごめんなさい。大変なことになって。本当に申し訳ない。私が悪いの、」(由香里)
「警察がきたけど?」(慎二)
「B子ちゃんが呼んだの、まさか呼ぶとは思わなかった。」(由香里)
「そうか・・」(慎二)
「先生大丈夫。みんなやめても私がついてるから1人になっても大丈夫よ」(由香里)
もし皆やめたらよくできる私を頼ってくる。
奥さんは全く働いてなかったから追い出すチャンスだ。
由香里はほくそえんだ。




