38/109
スマートフォン
辺りはもう真っ暗だった。
思わず千影は小走りで走っていた。
慎二が見つけて追いかけてくるのではないかと
何度も振り返りながらその道を急いだ。
その手にはスマートフォンをしっかり握りしめていた。
その日はどうしても慎二の行動が我慢出来なかったので
今日は祖母のところに泊まりにいくのだがそこまでついていった。
車の助手席に乗りこんだ。
「なに?お前降りろ」(慎二)
「掃除しに行くんよ」(千影)
掃除しなくていいというが一緒についていった。
その日はさすがに慎二は祖母の家にいた。
夜泊まることにした。
「お前帰れ」(慎二)
千影は慎二に言われたが泊まることにした。
慎二が寝たらしい。寝息をたて始めた、
千影は慎二が怪しいと思い布団の下を調べ始めた。
あった。スマートフォンを隠していたのだ。
どうしよう。
隠せない。見つかった時点で殴られる。
逃げよう。
思わず洋服に着がえて部屋をそっとでていた。
祖母に言わなければ心配する。
祖母の部屋へ行ってみたが」寝ていたので
手紙を書くことにした。
用事ができたので帰ります。
そう書くと必死で家を出た。
夜の道を必死で走った。
どうやって帰ったのか覚えていない。
明日が怖い。
そう思いながら寝間にはいった。




