33/109
祖母
千影は時々祖母の手伝いをしに行っていた。
その時にいろいろな話をしていた。
慎二の話もしていた。
それとなく由香里の話をしてみた。
「子供と同じ年の子がいて夜でてくれるのですよ。」(千影)
「そうなの?よく働くの?」(祖母)
「はい。医院にはいってから結婚したんですよ」(祖母)
「え!独身違うの?」(祖母)
かなりびっくりしたように言った。
不倫であることは言っていなかったのである。
慎二はいいことしか言っていなかったのだ。
結婚してすぐに違う男に走る女の話なんてできなかった。
千影は我慢できなくなって由香里のことを泣きながら告げた。
母は千影の味方になってくれた。
「不倫なんて!絶対許さない」(祖母)
これが母の言い分だった。
千影はふと思った。
不倫じゃなければ許せるの?




