D子
「私めちゃくちゃ腹が立つわ。そんな嘘つかれて許されへん。」(c子)
「本当。由香里ちゃんよく我慢してるね。」(D子)
「本当。本当」(c子)
「そんなことないよ。私この仕事向いているんよ。我慢できるわ。」(由香里)
「なんて由香里ちゃんいい人なの。こんなひどい目にあってるのに」(c子)
「他にも知らないところでひどい目にあってるのと違うん?」(D子)
「えー・・・・。別にないよ。」(由香里)
いかにもあるがごとく否定した。
「絶対ひどいことされてるわ。もうこんなとこやめよかな?」(D子)
「私もやめるわ?」(c子)
「みんなで一緒にやめようよ」(D子)
「そうしようよ」(c子)
「わたしのせいでみんなやめたら従業員いなくなって困るでしょ」(由香里)
「給料安いし他のとこ行こうよ。」(D子)
「お金じゃないんよ。」(由香里)
「本当由香里ちゃんいいひとやね。」(c子)
D子とC子はもうかなりベテランでとても一生懸命働いてくれる頼もしい存在であった。
千影に腹をたてて当たり前。
やめたくなるのも当たり前、それが普通の人間である。
由香里はしめしめと思った。
こんなにうまくいくなんて。
できる人はみんなやめたらいい。
そうすれば自分の価値があがる。
由香里は自分のことしか考えてなかった。
結局C子もD子もやめてしまった。
ああこの先どうするの?
わたしだったらひきとめるのに・・
千影はまたため息をついた。




