104/109
いい人
慎二に言われた。
「お前は暇だから子供の結婚相手でも探して来たら?」(慎二)
「え?わからない。どんな人を探せばいいの?貴方みたいな人?自分はいい人なの?」(千影)
慎二は答えなかった。また答えによって千影が逆上すると思ったのであろう。
うやむやにして部屋を出て行ってしまった。
いい人?千影は慎二にとっていい人だったのだろうか?
ううん。違う。いい人ではなく都合のいい人だったんだ。
踏み台にするにはちょうどいいだろう。
なんでもいいなりになり無駄遣いはあまりしない。
おしゃれではないし、派手でもない。
慎二は千影にとっていい人だったのだろうか?
100%信じれる人と思って尽くしてきたのに適当にあしらわれていた。
信じれる人だと思ったのに。
ホントばか。ばか。
千影は自分の見る目のなさに自分で自分をせめた。
自分になんどでも言ってみた。
男の人って適当に奥さん騙してふつうなのかな?
うまく騙せれば幸せなのかな?
わからない。




