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おそるべし
子供が言った。
いつになったら結婚させてくれるの?
「え?」(千影)
そんな大事なことすぐに決められない。
「もうちょっと考えさせて」(千影)
「もう半年もまってるやん。
気が変になりそうやわ。」(娘)
千影ははっとした。
気が変になりそうなのは千影だった。
次の日スーツケースに荷物を詰めてでていってしまった。
さすがに慎二は焦った。
この結婚には反対であった。
「相手の職場に電話しよか?」(慎二)
「そんなことしたらダメ」(千影)
無理やり壊したら駄目に決まってる。納得いく話し合いしなきゃ。
千影はそう思った。
そんなこんなでもう千影はすべてがどうでもよくなった。
一生懸命してなにになるんだろう。
もうやめよう。
みんな好きにすればいい。
なんか疲れたわ。
心の中でそう思った。
祖母は娘の結婚に反対であった。
心配しているのであった。
「あんたの3歳の時の教育が今になっとんよ。一体どんな教育してたん。」(祖母)
あまり何度もいわれるので言い返してみた。
「主人の不倫の教育はされなかったのですか?」(千影)
「3歳でははやすぎて無理ね」(祖母)
祖母の返答に流石に千影は笑ってしまった。
おそるべし。




