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記憶ー小学四年生Ⅱー
親友と共に過ごす時間はとても楽しかった。
家に帰り、冷に報告する。
勿論、冷は黙っているだけである。
引っ越し先は、祖母の家だったので、話相手が居ない訳でもなかったが、どうしても冷に話したかったのだ。
布団の所にいる冷は、今までのように、平らではなく、ロールケーキのような形になった。
というのも、私は身長が小さい方だったのだが、冷よりは大きくなり、掛けて寝ると足が毛布からはみ出してしまうようになったからだ。
そこで、冷を抱えるのに丁度いいように、丸める事にした。
ただぐしゃっと丸めるのは嫌だったので、ロールケーキみたいに丸めた。
そして私には新しい癖がついていた。
冷の手触りがとても良かったので、撫でるようになったのだ。
皆の環境に例えるならば、
自分のペットを抱き抱え、撫でている感じ。
そうして、皆がペットを家族と呼ぶように、私も冷を家族だと考えた。




