泥々
「うっ…くさい…」
入ってしばらく進むと細道になっていてそこには何とも言えない激臭を放つ泥の水溜まりだった。
「…」
俺はスーを見るがさすがにスーの体の大きさだと俺を乗せて飛ぶのは厳しそうだ。
「いや、さすがにこのくさい泥のまま馬車に乗るのはな…そうだ!」
俺は氷魔法のB級魔法である【範囲冷凍】という魔法にさらに魔力を込めて発動させる。
パキキキキキィ
本来は水を冷凍することで相手を拘束させる水魔法とのコンボが強力な魔法なのだが、泥でも凍らせることができた。
「よし、行こう」
○ ○ ○ ○ ○ ○
「うわぁぁぁ!こっちくんじゃねぇ!」
進めば進むほど泥にまみれた魔物たちが俺たちを襲ってくるが驚異なのは戦闘力ではない。
「キギャァァァァ!」
「くんな!うっ!おゔぇええええええ!」
そう。圧倒的激臭。そのせいかスーもいつものタックル戦法をやめて、遠距離から魔法を打つというスーらしからぬ戦法をとっている。
「おりゃ!」
ベッチャァァァ!
「おわ!スライムは液体が飛び散るから気を付けろよ!」
「キィ!」
「くそ、きりがない!」
俺は水魔法の【水砲】特大バージョンを放つ。そして道が空いたところの地面を瞬時に【範囲冷凍】
「行くぞ!」
ようやく俺たちは泥魔物ゾーンを抜け出すことに成功した。




