ダンジョン!
次の日、俺は朝一で町を出た。
なんだかんだ人がいて注目されたがまぁ昨日よりはましだ。
そうしてそそくさと町の出口の関所につき、出るための手続きを行おうと思ったのだが、
「え~と、身分証を提出…まぁいいですよ。あなたのあだ名が身分証です。」
こ、こいつ!
「行ってらっしゃいませ、不審者勇者様ー」
ふん!この町は魔王が襲ってこようがどうなろうが助けてやんないからな!
○ ○ ○ ○ ○ ○
「え~と、この道をまっすぐだから...」
俺はある程度スピードを落ち着かせながら進んでいる。
まぁスーに負担もかかるし、次の町でもあの対応は嫌だからな。
「キィ?キィ!」
「お?どうした?トイレか?」
スーはなぜか街道からそれて森のなかに突き進んで行く。
スーがこんな反応するなんて珍しいな。いつもはしっかり街道に沿うのに。
俺は不思議に思うがそのままにさせる。
車輪の後で道は分かるし、俺の推しのVTber が『ペットはあまりむやみに叱ってはいけない』と言っていたからな。
馬車が止まる様子もないし、しばらく寝るか…
○ ○ ○ ○ ○ ○
「キィー!キィー!」
「はうぇ!今どこ!?」
俺はスーの声で起きると洞窟のようなものの入り口に馬車は止まっていた。
「キィー!キィー!」
スーは入り口の前でぐるぐる旋回している。
まるで洞窟に入れと行っているようだ。
「入ればいいのか?まぁいっか。『鑑定眼』」
【c級ダンジョン】
「まぁそんなこったろうと思ったけど…」
そもそもスーは賢いからなにもないような洞窟につれてくるはずがないのだ。
「よし、じゃぁ入るか。」




