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相澤悠真、パパになる?

この作品を見つけて下さりありがとうございます!

最後まで見ていただけるとありがたいですm(_ _)m

「相澤、今日は先生早く帰らないといけないから戸締りは頼むぞ。」

「あ、はい。」


退屈で受付で寝ていた俺にそう言い残し、担当の先生は帰ってしまった。


「担当なのに職務放棄じゃないのかよ...」


10月に入り、暑さのピークは過ぎているがまだ少し蒸し暑さもある今日だったが、図書室の中は快適だ。俺としては今日はバイトもないしエアコン代も浮くからここでダラダラしようと思っていたところだ。


「あいつがいたらこんなこと出来ないんだけどな」


俺は図書委員で、実はもう1人同学年に図書委員がいるのだがどうやら今日は休みのようだ。2人だとちゃんと仕事しろとか言われそうだしな。ラッキーラッキー。


そうして、日が傾いてきたので戸締りをした俺は少し涼しくなってきた夕暮れの中帰路に着く。

一人暮らしで自炊をしているので今日も帰りにスーパーに寄ろうと思い、ショートカットの公園を通った時ーーー


ベンチに1人の少女が座っているのに気づいた。見た目だけだが小学生にもなっていないであろう。そしてこんな時間なのに周囲に親と思われる人もおらず、何より身につけている服に既視感を覚え、つい少女に声をかけてしまった。


「もしかしてさ、近くの施設の子?」

「えっ...あの...」


急に声をかけてしまったので少女はこちらに少し警戒心を持ってしまった。しかし施設という単語を聞いた瞬間目を見開いてこちらを向いた。


ーーーよく見ると首元や腕周りに生傷があるのが分かる。

あぁ、やっぱりか。この子も俺と同じだ。


「あのさ、良かったら俺の家に住む?」

「...!?」


少女は先程より警戒心を強めてしまい少し後ろに後ずさりをした。

やってしまった。色々考えすぎて言う順序を間違えてしまった。俺はゆっくりと深呼吸をし、少女に語り掛ける。


「...君さ、あの施設で辛い目にあったんだよね。だから逃げ出してした。違うかな?」

「えっ、なんで...」


「見りゃわかる。それに、俺も同じだったから。」


少女は途端に顔を歪め今にも泣きそうになってしまった。

ここで泣かれたら色々と勘違いされそうだと思った俺は


「とりあえずさ、今日はうちでゆっくりしていきな」


簡潔に内容を伝えると、少女は少し迷ったかと思ったが頷いてくれた。


まさか過去の自分と同じ境遇の子がいるとは思わずつい家へ招待したがとりあえず夜ご飯どうしようかな...

今日はあのお姉さんも来るっていってたもんなぁ



皆様の感想、ご意見、ご指摘がモチベーションに繋がりますのでよろしくお願いします!


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