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無題  作者: チュン爺
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前世は仏陀?

 日本の愛知県名古屋市で、開校して十年ほどになるのが、国立の中高一貫校、

平聖学園。

 国立の学校で、学生の半数以上が学生寮から通う、というのも珍しいが、この学校が変わっているのは、それだけではない。何と、ここは、日本で初めての、超能力者のための学校で、その目的は、独特な教育によって、学生の個々の超能力を伸ばすと共に、主眼としては、学生の持つ、まだ未知の能力が、今の社会で危険化することを防ぎ、国の管理下に置くことを目的として作られた。

 新年度が始まった直後の5月、同校の高等部1年3組に、一人の転校生がやって来た。日本各地で能力者が発見されると、その都度、同校への転校を促される学校だけに、転入生は珍しくはない。ところが、その転校生、

小松倫

 が教室内に姿を現すと、

「うわ~、すごい。有名人だ!」

 教室中に大きな声が響いた。

「どうしたんだ、夏井?変な声を出すな」

 担任の海田に注意され、声を出した夏井陽葵が口をつむぐと、隣の席の足立塁が少し小声で、陽葵に話しかけた。

「おい、どうしたんだ。あいつを知ってるのか?」

 すると、陽葵は塁に笑顔を向け、

「ごめん。授業が終わったら言うよ。でも、すごいことだよ」

 と言ったが、その後は、小松倫が簡単な挨拶をして、空いた席に座ると、いつものように海田の数学の授業が進められた。

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