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モモのすけの過去

日中の青空を気球のように飛んでいる白く大きな折鶴。

折鶴の中は12畳ほどの空間。

忍者衣装の猿獣人、神社の宮司の格好の犬獣人、ゆるキャラのような可愛らしい河童。

平民の格好の10才前後の男の子二人と女の子一人。

そして横になって眠っているピンクの上着でポニーテールの侍姿の男性がいる。

眠っている侍姿の男性は夢を見ているようだ。

戦国時代あたりか古き日本の田園風景。日本風のお城が見える。

姫カットの長い黒髪、色白で美しい若い女性が微笑んでいる。

「モモのすけ、桜が満開ね」

彩姫にそっくりな女の子が何かを言っている。

「兄上、見てくだされ。このような大きな芋がとれましたぞ」

父親らしき男性が叫んでいる。

「お琴を連れて逃げろ!モモのすけ」

母親らしき女性が彩姫にそっくりな女の子の亡き骸を抱き泣いている。

「お琴があの悪鬼・・・鬼信長に殺された・・・悔しきかな」

友と思わしき金太郎っぽい男性と浦島太郎っぽい男性がモモのすけに言っている。

清姫きよひめ様を連れてお前だけでも逃げろ!ここは俺達が食い止める」

清姫と呼ばれた女性はモモのすけに(桜が満開ね)と言った女性である。

必死で逃げる二人を魔物が襲う。

清姫をかばったモモのすけの背中を魔物の大きな爪が引き裂く。

重症を負うモモのすけ。魔物に取り囲まれる二人。万事休す。

目を閉じ何かを決心する清姫。

清姫はかんざしを取り地面に突き刺すと魔方陣が展開された。

そしてモモのすけに微笑むのだった。

「あなただけでも生きて。好きだったはモモのすけ」

目を覚ますモモのすけ。

「またあの夢か・・・」

どうしても思い出せない。なぜ、俺はここにいるのか。

清姫と呼ばれる色白で美しい女性。あの時何が起こっていたのか。

気がついたとき、俺は100年後の世界の見知らぬ土地で目が覚めた。

記憶が断片的に現れては消える。

俺はいったい何者なのだ・・・。

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