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恵比寿丸 対 レドコビッチ、ブルコビッチ

魔王城の通路。

新しいカーテンを用意し、玉座の間へ持っていこうとしていた恵比寿丸が何かに気がつく。

「おや、来客のようですね」

魔王城の玄関ホールに二人の魔族が乗り込んできている。

ミノタウルスの顔に3メートルの背丈、一人は赤いタイツ、一人は青いタイツ。

ピチめのタイツからはたくましい筋肉が浮かび上がっている。

「魔王城に何か御用でしょうか?」

対応する恵比寿丸。

赤いタイツのミノタウルスが

「我の名はレドコビッチ。魔王城に行った弟のイエロビッチが帰って来ない」

青いタイツのミノタウルスが

「我が名はブルコビッチ。魔王城に行った兄のイエロビッチが帰って来ない」

「ああ、イエロビッチのことですか。

 彼は魔王城で不敬を働いたので私が始末いたしました」

長男の赤いレドコビッチが鼻息を荒げ

「嘘をつけ!お前如きただの執事があのイエロビッチを殺れるわけがない!」

三男の青いブルコビッチが更に鼻息を荒げ

「嘘をつけ!正直に言わぬとこの場でお前を捻り殺す!」

ブルコビッチは魔王城の玄関を開け、外の様子を見せる。

「眷属のバッファローGOGOを200体ほど連れてきた」

外にはバッファローGOGOが群れを成して待機している。

レドコビッチが右手の指をパチンと鳴らす。

ガコっ!ガコっ!ガコっ!ガコっ!ガコっ!ガコっ!ガコっ!ガコっ!ガコっ!

と音をたてながらバッファローGOGOのGOGOの模様が白く光る。

興奮状態のバッファローGOGO200体がスタンバッている。

「兄じゃのイエロビッチを出せ!さもなくば

 このブルコビッチがお前をこの世から消し去ってやる」

ブルコビッチは自分の身の丈ほどもある柄の長いタイプのバトルアックスを構える。

恵比寿丸は深くため息をつき

「やれやれ・・・最近の若い魔族は礼儀がなっていませんね」

歌舞伎で使われる笛や太鼓の和風の音楽が流れる。

恵比寿丸の白いマスクに黄色の隈取模様が浮かび上がる。

恵比寿丸の魔力に付いてざっくり・ハーンが説明するぞ。

恵比寿丸の隈取の色には青、黄、緑、赤、金がある。

青で18%、黄で33%、緑で50%、赤で89%、金は100%の魔力を消費する

ざっくり、はっ!

黄色ということは魔力33%程度。

恵比寿丸としては半分の力も出していないことになる。

「お前達如きは青い魔力で十分だが、ミッキー様の言いつけで

 私はなるはやで玉座の間にカーテンを持っていかねばならない。

 それにバッファローGOGO達に魔王城を汚されると掃除が面倒だ。

 黄色の魔力で一気にカタを付けさせてもらう」

恵比寿丸の背後におたふくの仮面を装着した割烹着姿のおかんのようなものが

大きく浮かび上がった。

おたふくは両手に和包丁を持っている。

レドコビッチは右手の指をパチンと鳴らしバッファローGOGOに号令を掛ける。

「お前達、突進せよ!」

一斉に魔王城へ向かって走り出すバッファローGOGO達。

「黄 おかんの咆哮」

おたふくは少し息を吸う動作をすると大声で

「あんた、いつまで寝てんの! 学校遅れるで!」

びっくりしたバッファローGOGO達のGOGO模様から白い光が消えていく。

中には泡を吹いてその場に倒れるものもいる。おたふくは更に咆哮する。

「ええ加減にせんと、おとうちゃんに言いつけるでえ!」

2発目の咆哮をくらい戦意を失ったバッファローGOGO達は向きを変えて逃走し始める。

「馬鹿な、何が起こったのだ」

レドコビッチは驚きの表情をしながら魚のエイのような大きなバトルアックスを構える。

「黄 乱切り」

おたふくは両手の和包丁をブンブン振り回し

レドコビッチとブルコビッチに襲い掛かる。

防戦一方のレドコビッチとブルコビッチ。

「ぬぬぬ・・・耐え切れぬ。一旦引くぞブルコビッチ」

その瞬間、ブルコビッチの首が飛ぶ。そして一瞬にして乱切りされ細切れになる。

「わかった!悪かった、許せ!」

「許せだ?お前達、3兄弟はどうしてこうもバカなのだ。

 ごめんなんさい、許して下さい、では?」

「ごめんなさい、許して下さい」

「ふむ、良かろう」

恵比寿丸の白いマスクの隈取模様が消え、おたふくも消えてなくなる。

「今後、魔王城に来ることは許さぬ。消えうせろ」

恵比寿丸がレドコビッチに背を向けた瞬間

「馬鹿め、術を解き背を向けるとは!」

背後から恵比寿丸に襲いかかるレドコビッチ。

「黄 蚊殺傷」

レドゴビッチの背後にはおたふくの姿が。

人間が蚊を両手で叩いて潰すかのごとく大きな手でバチーンと挟まれ

レドコビッチは潰された。

「逃がすわけがなかろう」

歌舞伎の見栄を切りながら恵比寿丸が一言

「お前の実力などこの恵比寿丸からすれば蚊ほど程度よ」

カン、カカカカカ、カカン!(ツケ打ちの音)

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