プロローグ
とあるホビットの村にはこんな伝説がある。
村を襲ったゴリラに勇敢に立ち向かった、ある男のお話。
直径30センチの木の円盤にはゴリラとホビットの戦いが黒く焼印されている。
剣と盾を持ちゴリラと戦っているホビットの絵。
ゴリラと戦い村を救った英雄クワーマンと書かれている。
激闘の末、ゴリラを倒したクワーマンは偶然にゴリラにキスをしてしまう。
するとゴリラは美しいホビットの女性へと姿を変える。
ゴリラには呪いが掛けられていたのだった。
そしてクワーマンと美しいホビットの女性は末永く幸せに暮らしたとさ
めでたしめでたし、と。
だが真実は違う!
クワーマンの死後、彼の偉業を称え、村ではあるレリーフが作られた。
直径30センチの木の円盤には
逆さまになったホビットがゴリラのチン○を咥えている絵が黒く烙印されている。
もはやシック○ナインそのものである。
ゴリラのチン○を咥え破壊し村を救った英雄クワーマンと書かれている。
ゴリラのチン○を咥えた記述は変えて欲しい、
とクワーマンの子孫からの申し出もあり
ゴリラのチン○からゴリラにキスをして破壊したとその後書き換えられた。
レリーフの烙印も記述に合わせゴリラにキスをしているホビットの絵に描き変わった。
ゴリラにキスってのもどうよ、
とそのまた子孫からの申し出があり
ゴリラにキスをして破壊はゴリラにキスをしたところ美しい女性ホビットに変わり
末永く幸せに暮らしたとさ、という内容で最終的に着地した。
もちろん、レリーフの絵も描き変わり、冒頭にあった
剣と盾を持ちゴリラと戦っているホビットの絵になり現在に至るのである。
昔話が色んな改ざんを経て当初の内容とは違ったものになることは
よくあることである。
しかしクワーマンが村を救ったことは真実である。
ゴリラのチン○を咥えたことは大きな問題ではない。
この物語は、ゴリラのチン○を咥え村を救った英雄クワーマンのお話・・・ではなく
そのバンド仲間でギターリストだった男
レニー・グラディウスのお話です。